課題名 | 地球環境変化に伴う生態系と大気との相互作用変動の解明(87) |
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課題番号 | 77 |
研究機関名 |
農業環境技術研究所 |
研究分担 |
環境資源・気象特性研 |
研究期間 | 完9~13(12) |
年度 | 2000 |
摘要 | 釧路湿原内の赤沼高層湿原で,二酸化炭素とメタンの年間収支を評価するための長期観測を開始した。湿原観測点における1999年6月下旬から11月末までの炭素収支は約150グラムの吸収で,8月上旬に吸収フラックスが最大(1日当たり2.6グラム)となった。観測対象地が国立公園の保護地域内のため,商業電源が利用できず太陽電池による電源としたため,夜間や天候不順の時のデータが少なかった。気象要因をパラメータとして,二酸化炭素やメタンのフラックスのモデル化を行い,欠測期間を補完した生育期間や年間の収支を評価した。海外の同緯度の湿地生態系に比べて釧路湿原の二酸化炭素固定量は大きいことがわかった。メタンについては年次間の差異が大きかったが,気象条件の差異に伴う地下水位の変化(1999年は2000年より夏季から秋季の水位が高かった)の影響が考えられた。 |
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