広食性アブラムシ類の薬剤抵抗性機構及び寄主植物選好性の解明と制御技術の確立(106)

課題名 広食性アブラムシ類の薬剤抵抗性機構及び寄主植物選好性の解明と制御技術の確立(106)
課題番号 93
研究機関名 農業環境技術研究所
研究分担 資材動態・殺虫動態研
研究期間 完9~13(12)
年度 2000
摘要 野菜、花卉、果樹等を加害するモモアカアブラムシの薬剤抵抗性発達が報告され、問題となっている。本研究ではモモアカアブラムシの薬剤抵抗性機構を明らかにし、本種の薬剤抵抗性打破技術の基礎資料とすることを目的とした。日本各地より採集したモモアカアブラムシの各種薬剤に対する感受性を検討した結果、(1)全ての薬剤に対し高感受性、(2)有機リン剤にのみ抵抗性、(3)有機リン剤及びカーバメート剤に抵抗性でクロルニコチニル剤にやや低感受性、(4)有機リン剤、カーバメート剤及びピレスロイド剤に抵抗性でクロルニコチニル剤にはやや低感受性、(5)全ての薬剤に抵抗性を示すクローンに分けられた。また、代表的なクローンを用いて、その薬剤抵抗性機構を生化学的手法等により検討した。有機リン剤のMEP抵抗性には薬剤の分解と捕捉活性の増大、カーバメート剤のピリミカーブ抵抗性にはアセチルコリンエステラーゼの感受性低下、ピレスロイド、クロルニコチニル剤抵抗性には酸化酵素による代謝増大が関与していると考えられた。これらの結果は国公立研究機関や農薬開発関連研究機関に受け渡される。モモアカアブラムシの寄主選好性についてはパクチョイ、チンゲンサイの各種品種を用いて検討したが、アブラムシの増殖に影響を及ぼす品種は見いだせず、今後の検討課題となった。
カテゴリ 病害虫 あぶらな チンゲンサイ 抵抗性 農薬 品種 薬剤

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