課題名 |
内分泌かく乱作用を持つ農薬の大気を経由した周辺環境への移行・拡散評価手法の開発(125) |
課題番号 |
106 |
研究機関名 |
農業環境技術研究所
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研究分担 |
資材動態・農薬管理研
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研究期間 |
完11~13(12) |
年度 |
2000 |
摘要 |
農耕地で散布された農薬の大気への拡散・移行量を測定するために、流通式チャンバーを試作した。送風する空気は活性炭素フェルトフィルターを通し農薬を除去、チャンバー内温度の上昇と農薬の壁面吸着の抑制、さらに光条件を自然環境に近づける工夫を行った。この流通式チャンバーの運転条件を決定するため、裸地圃場上高度1~32cmにおいて風速、気温、湿度を1分間隔で測定した。接地境界付近(1cm)の風速は、摩擦力によってさらに小さくなっており、平常の環境条件を再現された。さらに、湿式流下拡散デニューダー方式による大気中農薬捕集装置を試作した。デニューダーチューブには、ホウケイ酸ガラス(長さ50cm、内径0.75cm)を使用し、管内壁に有機溶媒吸収液の均一な湿潤表面を得るために、アルカリエッチングし、シリカ粒子を懸濁塗布後、電気炉で焼成することで均一なシリカ粒子壁面が得られた。この捕集装置を評価するために農薬標準ガス発生装置を試作した。既知濃度の農薬標準溶液を超音波振動子に一定速度で送液し,空気で希釈する方法を応用し、供給電流を小さくし、アルミナもしくはジルコニア製のメッシュ部材を適度な力で押しつけた間へ送液することで、振動子の破損が回避され、良好な霧化が可能となった。農業環境技術研究所水田圃場周辺大気中農薬濃度のモニタリングを行った結果、フェニトロチオン等はμg/m3以上の濃度に達した。
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カテゴリ |
肥料
病害虫
水田
農薬
光条件
モニタリング
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