羊体内における羊ヘルペスウイルス-2の動態について(40)

課題名 羊体内における羊ヘルペスウイルス-2の動態について(40)
課題番号 25
研究機関名 家畜衛生試験場
研究分担 北海道・臨床微物研
研究期間 完11~12
年度 2000
摘要 羊型悪性カタル熱(SA-MCF)の病原ウイルス(OHV-2)は羊に対して病原性を示さないが、牛や鹿などが感染するとMCFを発症し致死的な経過をとることが多い。しかし、OHV-2がまだ分離培養されていないためウイルスの定量ができないことが、この疾病の感染様式解明を困難にしている。本課題ではOHV-2遺伝子の定量法を開発し、羊における感染様式を明らかにすることを目的とした。共通のプライマーで増幅するCompetitorを作製し、競合 PCRによるOHV-2遺伝子定量法を開発した。クローニングしたOHV-2PCR産物をターゲットとした場合、100~300,000copiesのOHV-2遺伝子の定量が可能であった。この方法を用いて、SA-MCF発症動物および健康羊の各臓器DNA中のOHV-2遺伝子量を測定したところ、健康羊より発症動物の方が10~100倍高かった。また、親羊白血球中のOHV-2遺伝子量は出産後3ヶ月間比較的安定していたが、陽転後の子羊では1,000~1,000,000copies/μg DNAの間で変動することが多かった。一方、鼻スワブは採材できるDNA量に限度があり、現法では感度不足のため定量まで至らなかった。この技術は、交付金プロジェクト研究の新規課題に応用する予定である。
カテゴリ 害虫

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