| 課題名 | ウシ小型ピロプラズマ病発病に及ぼす活性酸素種を中心とした生理活性物質の役割(62) |
|---|---|
| 課題番号 | 43 |
| 研究機関名 |
家畜衛生試験場 |
| 研究分担 |
北海道・臨床生化研 飼料安全・毒性薬理研 |
| 研究期間 | 完10~12 |
| 年度 | 2000 |
| 摘要 | 牛の小型ピロプラズマ病の主症状である貧血について、貧血の発生メカニズムの解明を赤血球の酸化傷害に着目して行った。実験感染牛では、貧血の発生時期と一致して、赤血球の酸化物質(メトヘモグロビン、過酸化脂質、酸化蛋白質)の著明な増加がみられたことから、赤血球は酸化傷害を受けていることが明らかとなった。赤血球酸化の原因物質(生理活性物質)を検索した結果、末梢血好中球から放出される活性酸素が関連していることが示された。活性酸素の産生量と赤血球酸化は、同じ時期に増加、減少しており、両者のピーク時期も一致していた。また、貧血発生時の活性酸素の産生量と赤血球酸化との間には高い相関(P<0.01)が認められたことから、貧血の発生には赤血球の酸化傷害が強く関わっており、この酸化傷害は活性酸素によってもたらされていることが明らかにされた。これらの知見から、本病の発病防除や病勢制御は、活性酸素の消去物質を用いることによって解決できる可能性が示された。赤血球酸化に最も強く影響を与えている活性酸素種の特定は、今後の検討課題である。さらに、傷害をうけた赤血球の認識と生体からの排除について明らかに出来れば、本病の病勢制御も可能となる。 |
| カテゴリ | 病害虫 防除 |