| 課題名 | ブロイラー鶏の腹水症の病理発生の解明(216) |
|---|---|
| 課題番号 | 158 |
| 研究機関名 |
家畜衛生試験場 |
| 研究分担 |
病態・非感染病研 病態・非感染病研 |
| 研究期間 | 完10~12 |
| 年度 | 2000 |
| 摘要 | 野外のブロイラー鶏で死亡した鶏120羽について、肉眼および組織病変の比較を行った。肉眼的病変より、”腹水症”(腹水の貯留するもの)、”心不全症”(心膜水腫あるいは右心拡張があるもの)、”その他”(腹水の貯留、心膜水腫、右心拡張のいずれもないもの)の3つの病型に分類した。”腹水症”例と”心不全症”例では共通する肝臓および心臓組織病変を有することから、両病型は関連する病態であり、特に発生頻度の高い肝臓組織病変がこれらの基礎病変として注目された。ブロイラー鶏における腹水症野外例とALVによる実験的腹水症の病理変化は、著しく類似し、腹水症の形成のメカニズムとして、とくに肝臓における変化が重要な要因と推測された。なお、野外における腹水症の発生とALVとの関連については、更に検討が必要であろう。野外の腹水症罹患鶏の腹水においてインターロイキン6(IL-6)および急性期蛋白である、α1酸性糖蛋白(AGP)が上昇していることが示唆された。 従来ブロイラー鶏の腹水症では心臓肺機能不全による全身循環障害によると推定されてきた。しかし、今回の成績から肝機能障害についても循環障害と共に腹水症の病理発生に重要な役割を演じていることが示唆された。このことは今後の予防対策を検討する上での有効な指針になる。 |
| カテゴリ | 病害虫 鶏 防除 |