ニワトリ始原生殖細胞の発生分化起源の解明に関する研究(31)

課題名 ニワトリ始原生殖細胞の発生分化起源の解明に関する研究(31)
課題番号 27
研究機関名 畜産試験場
研究分担 育種・遺伝制御研
研究期間 完10~12
年度 2000
摘要 本研究では、放卵直後のステージのニワトリ受精卵の胚盤葉における始原生殖細胞の発生分化起源および存在部域を推定することを試みた。血液より採取した始原生殖細胞の移植実験では、ドナーとレシピエントの性が異なった場合には、作出されたキメラニワトリからドナー細胞由来の後代が得られる割合は極めて低くなることが明らかとなった。胚盤葉細胞の移植と孵化実験では、ドナー細胞とレシピエント胚の性が同じであった場合、明域中心部由来の胚盤葉細胞を移植されて孵化した個体のうち、雄では50%(5/10)、雌では60%(3/5)が生殖系列キメラであったが、明域周辺部及び暗域由来の胚盤葉細胞を移植された個体からは生殖系列キメラは得られなかった。一方、ドナー細胞とレシピエント胚の性が異なった場合、調査した34羽のうち、3個体のみが生殖系列キメラであった。生殖系列キメラの作出効率をドナー細胞由来の後代が得られた割合で加重して、始原生殖細胞あるいはその前駆細胞の胚盤葉における分布割合を求めたところ、ほとんどがCDに分布していることが示された。一方、ニワトリVasa蛋白質に対する特異抗体を用いた生殖系列細胞の解析では、卵子形成過程にある卵母細胞の細胞質には球状のVasa局在構造が検出され、ニワトリにおいても、両生類等で報告されている生殖質の形成が起こることが強く示唆された。
カテゴリ 育種

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