栄養条件が第一胃発酵及び乳房血流量・酸素濃度に及ぼす影響の動的解析(109)

課題名 栄養条件が第一胃発酵及び乳房血流量・酸素濃度に及ぼす影響の動的解析(109)
課題番号 97
研究機関名 畜産試験場
研究分担 栄養・家畜代謝研
研究期間 完8~12
年度 2000
摘要 近赤外分光法により乳牛栄養管理のための生体情報をモニタリングすることを目的とし,栄養条件と乳生産性との関連を分娩初期及び暑熱環境下で検討した。また,乳房等の臓器における血流量,酸素濃度等を連続的に測定し,エネルギーの臓器における利用動態の解明を試みた。その結果,1)搾乳牛におけるMUNあるいはBUN含量は飼料条件によく応答するだけでなく,暑熱負荷にも対応して変動すること,また,これらの成分含量を尿の近赤外スペクトルによって推定できることを明らかにした。2)泌乳初期の飼養試験成績から体重の変動と乳蛋白質率の変動の間には高い相関関係が認められ、乳蛋白質率はエネルギー充足率の指標として有用であることを明らかにした。3)搾乳牛の栄養充足状態を牛乳を用いてモニタリングする場合、乳量、乳蛋白質率、MUNを対象とすることが有効であり,これらの成分についてはいずれも近赤外分光法で測定可能であることを示した。4)ヒツジ頭部の動静脈酸素濃度はほぼ一定の値を示すが,一方,頸動脈血流量は著しく変動し,それが羊の採食反芻行動に伴って増加していることを示した。5)ヤギの乳房の動静脈酸素濃度はほぼ一定の値を示した。一方,乳動脈血流量には日内変動が見られ,また,短期的には採食活動や起立横臥行動によって大きく変動することを示した。さらに,乳房における血流量の変動は神経系の支配を強く受けていることを明らかにした。
カテゴリ 乳牛 モニタリング 山羊

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