| 課題名 |
セレンの給与水準及び化学形態が卵巣機能及び胎盤停滞の発生に及ぼす影響(115) |
| 課題番号 |
103 |
| 研究機関名 |
畜産試験場
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| 研究分担 |
栄養・大家畜研
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| 研究期間 |
完7~12 |
| 年度 |
2000 |
| 摘要 |
セレンの繁殖機能における役割を詳細に解析することにより、セレンの適正な給与システムを構築し、繁殖成績を向上させることを目的として試験を行った。培養黄体細胞を用いたインビトロの試験結果から、セレン添加により培養上清中にプロジェステロン(P)が有意に多く生産されることが示され、その時細胞内の過酸化脂質(細胞内毒素)が減少していた。またLHを添加しP生産を高めてやると過酸化脂質が蓄積することが示された。セレンはP合成に際して副成する過酸化脂質の解毒を通して黄体機能の維持に貢献していることが予想された。それを受けて妊娠牛に対するセレン投与試験を行ったが、妊娠後期において血漿中P濃度がセレン添加区で有意に高まる結果が得られた。先にインビトロの試験で得られた黄体に対するセレンの効果が発情黄体に続き妊娠黄体でも確認された。また妊娠牛に対するセレン給与水準の差は母牛だけでなく子牛のセレン栄養状態にも反映された。胎盤由来の繊維芽細胞に分娩時を想定したホルモン刺激を与えたところ、セレンで前処理した細胞において細胞の迅速な剥離が観察された。胎盤停滞のインビトロの解析モデルとして使えると考えられ、次期のプロジェクトで検討を続けることとした。繁殖成績を向上させる可能性のある新規の作用が見つかったことで、セレンの利用が進むと考えられる。
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| カテゴリ |
繁殖性改善
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