課題名 |
乳牛生体プロセス情報を取り込んだ乳牛管理システムの構築(191) |
課題番号 |
156 |
研究機関名 |
畜産試験場
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研究分担 |
飼養環境・システム研
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研究期間 |
完8~12 |
年度 |
2000 |
摘要 |
乳牛の生体における栄養素の代謝プロセスを近赤外分光法によって無侵襲的にモニタリングする手法の開発とそれを利用した栄養管理システムの構築を目標とした。乳牛および肉牛の血液の血漿を分離し、近赤外分光光度計を用いて近赤外領域(800-2500nm)の吸光度を2nm間隔で測定し、それらの一次差分および二次差分を得て、これらを独立変数とした。次に総コレステロール等の血漿成分濃度を従属変数とし、重回帰分析の手法により説明力の高い数個の独立変数を選び出した。これらの選び出された独立変数の情報から未知の血漿中の各成分を予測した。各種血液成分が実用レベルで測定可能であることが明らかになった。代表的な例としては血漿中総コレステロールの予測値と実測値の関係の関係は決定係数は0.902、回帰直線は Y = 2.316 + 0.978X 、予測誤差は14.7である。また、栄養管理システムとしては当研究室で開発したジェネティックアルゴリズムによる乳牛用飼料設計プログラム(FORTRAN実行形式)が必要とする入力ファイル(養分要求量、重み付け係数、飼料の種類・成分情報)を臨機応変に作成し、飼料設計プログラムを実行後、飼料配合計算結果を表示するためのアプリケーションを作成中した。近赤外による血液成分の測定については特許を出願した。
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カテゴリ |
環境負荷低減
管理システム
飼料設計
肉牛
乳牛
モニタリング
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