ミニ牛の特性調査とその発生原因の解明に関する研究

課題名 ミニ牛の特性調査とその発生原因の解明に関する研究
課題番号 35
研究機関名 畜産試験場
研究分担 育種・育種素材研
育種・家畜ゲノム
育種・計量育種研
生理・生理活性研
育種・上席1
研究期間 単12(S20000003)
年度 2000
摘要 本研究では、家畜の損耗防止を目的として、ホルスタイン種で見い出された矮小個体の特性調査を行うと共に、その発生原因を解明する。本症例は生後24カ月齢の体重が約250kgと正常個体の約半分で、生後18カ月齢頃から前肢の異常発達が認められた。外部生殖器、内部生殖器には特に形態的異常は認められず、卵巣には複数の小卵胞が観察された。しかし、プロジェステロンやエストロジェンの上昇が見られなかったことから、これらの卵胞は排卵されず退行吸収されていたことが示唆された。本症例は正常細胞と染色体を1本余分に持つ高2倍体性細胞が混在するトリソミ-モザイク個体であった。今回の矮小体躯症は染色体異常によるもので、その発生機序は配偶子形成過程と初期卵割において染色体の不分離が起こったことによるものと考えられた。なお、将来、研究材料として利用していくことも考慮して、細胞を収集、保存した。
カテゴリ 育種

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