課題名 | 構造蛋白質の高次構造と機能発現機構の解明(128) |
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課題番号 | 98 |
研究機関名 |
蚕糸・昆虫農業技術研究所 |
研究分担 |
機能開発・低分子研 |
研究期間 | 止12~(14) |
年度 | 2000 |
摘要 | ジョロウグモが造る糸の高次構造の解析を行うため、赤外直線2色性スペクトルの測定を行った。ペプチド結合のアミド基やカルボニル基に帰属できる平行スペクトル強度は垂直スペクトルと較べ極めて大きく、ペプチド結合の配向は糸の繊維軸に対して強く平行方向に配向していることが示唆された。また水分子の吸着によるコンホメーションの変化について解析を行った。これよりジョロウグモの糸は水分子を吸着すると高次構造が変化し、シート構造の増加と共にへリックス構造が減少することを見出した。これらの知見は、物質の性質を変えられる蛋白質性の素材の開発が可能であることを示唆している。本課題は農業生物資源研究所にて継続して行う。 |
カテゴリ | 評価法 |