脱皮ホルモンの受容と形質発現における分子機構の解明(173)

課題名 脱皮ホルモンの受容と形質発現における分子機構の解明(173)
課題番号 131
研究機関名 蚕糸・昆虫農業技術研究所
研究分担 生産技術・蚕栄養研
研究期間 完8~12
年度 2000
摘要 脱皮ホルモンの受容から形質発現までの分子機構を明らかにするため、まず、カイコの脱皮ホルモン受容体の2種のアイソフォームcDNA(EcR-A, EcR-B1)をクローニングした。前部絹糸腺でこれらアイソフォームの発現を調べたところ、幼虫脱皮時にはEcR-AがEcR-B1に先行して発現するが、蛹化時には両者が同調して発現することから、脱皮ホルモンの時期特異的な作用が組織でのEcRの発現のタイミングにより制御されている可能性が示唆された。また、脱皮ホルモンはEcR-AとEcR-B1の両方の転写を誘導し、幼若ホルモンはEcR-B1の転写のみを抑制することから、EcRの発現変動が脱皮ホルモンそのものと幼若ホルモンの濃度の変化により制御されていることが示された。さらに、ディファレンシャルディスプレイ法により、幼虫脱皮時および蛹化時それぞれに特異的に発現する遺伝子群をクローニングし、蛹化特異的に発現する遺伝子10種類については幼若ホルモン濃度が低い状態で脱皮ホルモン濃度が上昇することにより誘導されることを明らかにした。今後は、変態特異的遺伝子群の転写制御の詳細について、「形態生理」プロジェクトの新規課題の中で解析を進める。
カテゴリ カイコ 低コスト

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