クワ炭そ病菌の感染生理機構の解明およびその防除法の確立(184)

課題名 クワ炭そ病菌の感染生理機構の解明およびその防除法の確立(184)
課題番号 141
研究機関名 蚕糸・昆虫農業技術研究所
研究分担 生産技術・桑病害研
農環研・他感物質研
研究期間 完10~14(12)
年度 2000
摘要 クワ炭疽病は、近年その発生が増加している病害の一つであるが、本病の感染・発病機構については不明な点が多く、これらの解明が本病の効果的な防除法の確立に必須である。また、本病の防除法では、より安全で低労力、低コストとなる新たな手法を検討・開発する必要がある。そこで本課題では、本病菌の感染機構について明らかにすると共に、拮抗細菌を用いた本病の生物防除法についても検討した。10年度は、クワ炭疽病菌Colletotrichum dematiumが、感染クワ葉組織中で葉に壊死斑形成を誘導する毒素を生産することを明らかにし、その活性スペクトルから、本毒素が宿主非特異的毒素であることを突き止めた。11年度は、毒素を単離・精製し、本毒素が4種の低分子蛍光化合物から構成されていることを見い出すとともに、本毒素が病斑形成・拡大因子として本菌の感染機構に関与していることを明らかにした。12年度は、本病の生物防除法の開発を目的に、健全クワ葉から強い発病抑制能を持つ細菌RC-2株を分離・選抜した。RC-2株はBacillus amyloliquefaciensと同定し、本細菌株の培養液を処理することにより本病の発生が顕著に抑制されることを明らかにした。また、この発病抑制活性は菌体から分泌される抗菌成分に起因することを見い出した。以上の成果は、学会誌等で公表し、残りについても発表準備中である。
カテゴリ 病害虫 害虫 炭疽病 低コスト 防除

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