揮発性静菌物質生産糸状菌による野菜地上部病害制御技術の開発(59)

課題名 揮発性静菌物質生産糸状菌による野菜地上部病害制御技術の開発(59)
課題番号 46
研究機関名 野菜・茶業試験場
研究分担 久留米支場・病害虫研
研究期間 完11~12
年度 2000
摘要 パセリうどんこ病は登録農薬がほとんど無いことや抵抗性品種がないことなどから防除が困難となっている。平成111年度までの研究において、ペンチルフルアルデヒドを生産する糸状菌Kyu-W63を選抜し、その揮発成分により施設内のパセリうどんこ病に対して防除効果が認められることが明らかになった。そこで、生物防除技術確立のため必要である再現性の試験と共に菌の設置場所による防除効果の比較を行った。パセリうどんこ病の自然発病が12年4月16日に確認されたため、4月18日に試験を開始した。本菌処理は菌を培養したポットの口を二重のガーゼで覆ったもの一畝の中央に30cm間隔に設置した中央処理と、ハウス両脇に50cm間隔に設置した周囲処理の2手法を用いた。調査基準は各区300葉について一般農薬試験と同様に調査し,発病葉率,及び発病度を算出し,防除価を求めた。その結果、パセリうどんこ病は12年4月7日に初発生し、11年同様に各区において急速に蔓延し、無処理区における発病面積率は5月18日には50%を越えたが、菌処理区ではうどんこ病の抑制効果が認められ、菌処理区により明らかに発病が抑えられ有意差が認められた。中央処理区と周辺処理区を比較すると周辺処理区の方が防除効果が優れていた。11年と12年度の防除効果を併せると菌処理によりパセリうどんこ病の発病程度を低減することができる事が明らかになった。
カテゴリ 病害虫 うどんこ病 総合防除技術 抵抗性品種 農薬 病害虫防除 防除

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