課題名 |
茶主要病害の高精度発生予察技術の開発(124) |
課題番号 |
105 |
研究機関名 |
野菜・茶業試験場
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研究分担 |
茶栽培・病害研
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研究期間 |
完9~12 |
年度 |
2000 |
摘要 |
チャ炭疽病の防除では防除暦による予防散布が主体のため、散布量、回数が多い。炭疽病の発生を予測し、効率的な防除を行い、農薬の散布を減らすことを目的とした。炭疽病の新芽感染後にも効果のあるトリフミゾール等の治療系殺菌剤により罹病葉での胞子形成葉率、胞子形成数とも減少した。しかし、予防効果のあるTPN等の保護系殺菌剤では、影響は無かった。殺菌剤無散布茶園の罹病葉での胞子形成量は時間の経過と共に漸減し、低い形成量に留まっていた。しかし、殺菌剤を散布した試験茶園及び農家の慣行防除茶園では薬剤散布直後は胞子形成量が抑制されていたが、その後、突発的に増加することがあった。炭疽病越冬病葉数、前茶期残葉中の罹病葉数と次茶期の発生との相関がほぼ認められたが、11年の三番茶の発生では二番茶病葉数との相関が得られなかった。この原因は萌芽が一斉でなくだらだらとなったためと推定された。また、12年の二番茶での発生では一番茶に罹病葉が無くても次茶期に多発生する場合があり、罹病葉以外の伝染源の可能性が示唆された。炭疽病の発生予測をするためには農薬散布後の罹病葉での胞子形能力の推移を継続して調査する必要がある。発生の相関では問題点として相関を決定する要因、罹病葉以外の伝染源等の解明が残されている。
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カテゴリ |
病害虫
害虫
炭疽病
茶
農薬
防除
薬剤
予察技術
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