課題名 |
イチゴのうどんこ病・萎黄病・炭そ病複合抵抗性検定法及び素材系統の開発(147) |
課題番号 |
125 |
研究機関名 |
野菜・茶業試験場
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研究分担 |
久留米・栄養繁殖研
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研究期間 |
完6~12 |
年度 |
2000 |
摘要 |
イチゴの重要病害であるうどんこ病、萎黄病、炭そ病に実用的な抵抗性を有する品種を育成するため、育種に利用可能な抵抗性検定方法及び高度抵抗性素材の開発を進めた。うどんこ病抵抗性の評価・選抜方法として、胞子懸濁液を噴霧するSpray法により品種の抵抗性を検定するためには小葉身に対して5×104個/ml以上の胞子懸濁液を接種するのがよいと考えられた。萎黄病抵抗性の簡易検定法として、本葉3~4枚展開苗に接種源(分生胞子104~106/ml)に5分間浸根接種する幼苗検定でも抵抗性の強弱がはっきりと示され、十分な抵抗性の評価が可能であった。炭そ病については、抵抗性素材の‘久留間素材1号・同2号’を育成した。いずれの素材系統も抵抗性品種の‘宝交早生’や‘Dover’と同程度以上の抵抗性を示した。罹病品種‘とよのか’との交配実生集団において強度抵抗性個体が高率で出現していることから、炭そ病抵抗性の交配親として高い能力を有するものと判断された。また、自殖実生集団において、強度抵抗性個体が高率に出現していることから、抵抗性遺伝子の集積固定度は高いと推察された。今後は‘久留米素材1号・同2号’の中間母本登録の準備を進めるとともに、実用的な複合抵抗性品種の育成が必要である。
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カテゴリ |
萎黄病
育種
いちご
うどんこ病
害虫
簡易検定法
抵抗性
抵抗性遺伝子
抵抗性検定
抵抗性品種
低コスト
品種
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