課題名 |
二次代謝遺伝子発現制御機構のエンジニアリング(297) |
課題番号 |
257 |
研究機関名 |
野菜・茶業試験場
|
研究分担 |
茶栽培・生理遺伝研
|
研究期間 |
完10~11~12 |
年度 |
2000 |
摘要 |
チャのカルコンシンターゼ(CHS)のジェノミッククローンを単離し、あるクローンのプロモータ領域をレポーター遺伝子の上流につないだ融合遺伝子をモデル植物(タバコ、アラビドプシス)に導入し、プロモータ活性を解析した。チャのゲノムに複数存在するCHS遺伝子は、一般に、葉・茎で器官特異的に発現し、光や糖によって発現誘導される。そこで、器官特異的発現および光・糖による発現誘導を担う制御配列をプロモータ領域中に特定するため、器官別あるいは光・糖の供与時のレポーター遺伝子の発現を酵素学的および組織化学的に測定した。しかしながら、解析を試みたプロモータ領域はCHS遺伝子に典型的なプロモータの働きはしていないと見られる結果しか得られなかった。また、二次代謝系を遺伝子組換え等により制御した際に起こる、二次代謝産物量の変化および他の代謝系・形態への影響を調査するため、二次代謝の糖誘導が突然変異したアラビドプシスを9株解析した。その結果、二次代謝系の酵素の遺伝子発現と代謝産物の間に必ずしも相関関係は成立しないことが明らかとなった。光合成系への影響が見られたのは1株、形態が野生株と異なったのは2株であり、他の代謝系・形態への影響は少ないと推察された。
|
カテゴリ |
機能性成分
たばこ
茶
|