課題名 |
養殖魚類への白点虫の感染予防技術の開発(90) |
課題番号 |
75 |
研究機関名 |
養殖研究所
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研究分担 |
病理・病生研
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研究期間 |
完10~12 |
年度 |
2000 |
摘要 |
白点虫の試験管内培養法として,これまで開発した軟アガロース法の改良を試みた。具体的には,軟アガロース(1%)層の上に培養細胞(FHM細胞)を付着させたカバーガラスを載せる手法,および培養細胞層の上にアガロース層を付着させたカバーグラスを載せる手法を用い、培養細胞層とアガロース層の間に感染虫体(セロント)を挿入する方法を試みた。しかし,いずれの手法もこれまで開発してきたウェルプレートの底に培養した細胞層の上に軟アガロース層を重層し,その間に注射針を使って虫体を挿入する手法以上の成績は得られなかった。これまでに開発した軟アガロース法を用いた白点虫の薬剤感受性試験法の開発を試みた。ファンギゾン添加アガロースを用いて培養したところ,ファンギゾンの殺虫効果が認められ,本法は薬剤感受性試験に本法の応用が可能であることが示唆された。この研究により,海産白点虫の人工培養法の開発に目途がたつとともに,この手法による薬剤開発への道が開かれた。しかし,人工培養によって生活環を完結するには至っておらず,今後の課題として残った。
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カテゴリ |
病害虫
防除
薬剤
薬剤開発
予防技術
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