課題名 |
非破壊型品質評価システムの有効利用技術の解明(8) |
課題番号 |
8 |
研究機関名 |
四国農業試験場
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研究分担 |
総合研究・総研1
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研究期間 |
完10~12 |
年度 |
2000 |
摘要 |
現在稼動している非破壊型選果機では、糖度測定においては、選果機間の差があるものの、従来からの破壊検査と比較し、0.9以上の高い相関が見られたが、酸度の測定精度については0.4~0.5と相関が低く、利用の仕方についての考慮と、精度向上のための対策が必要であることを明らかにした。同じ果実を繰り返し選果した場合の読みとり誤差(最大値と最小値の平均)は、糖度で0.2~0.6%、酸度で0.05~0.09%と、一般の破壊分析時の誤差と大差はなく、一般の人の食味の判別不可能範囲内であった。携帯型非破壊測定器についても、糖度については問題がなかったが、酸度については精度が劣った。非破壊型の選果機を導入した効果として、■味のばらつきがなくなった、■導入前より高い価格で販売できた、■選果場の効率化・作業の簡素化ができた、■品質に合ったような生産者への適切な指導ができ、果実品質が向上した、などが明らかとなった。本成果により、カンキツ非破壊型選果場の実体が明らかとなり、有効利用するための戦略が明確となった。
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カテゴリ |
傾斜地
中山間地域
土壌管理技術
良食味
その他のかんきつ
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