課題名 |
提体基礎接合部周辺における塑性破壊の解明(99) |
課題番号 |
79 |
研究機関名 |
四国農業試験場
|
研究分担 |
地域基盤・地域防災研
|
研究期間 |
完10~12 |
年度 |
2000 |
摘要 |
四国地域に数多いため池の防災機能向上技術の高度化を目的としており、堤体が任意形状の地盤に接合する形状変化点であるとともに、人工的に施工管理された盛土材料が自然地盤に接合する材質の変化点にあたり、防災上慎重な配慮が必要である堤体-基礎接合部周辺部の塑性破壊の評価技術を高度化した。四国地域に特徴的なマサ土(風化花崗岩)地帯に建設されたため池の堤体・基礎接合部周辺において、乱さない試料の採取・試験が困難とされている現位置風化試料のブロックサンプルを採取するとともに、試験室において不攪乱状態で成形・試験して進行性破壊の状況を観察・記録した。乱さない試料における変形の局所化状況を明らかにし、せん断帯の幅の実測を行うとともに、進行性破壊を予測するための各種パラメ-タを評価した。ため池現地において斜面各部の地下水流出状況を実測して、断層に起因する地下水の偏流状況を明らかにし、進行性破壊を考慮するとともに、地下水の偏流・断層の存在・三次元的な地形条件を考慮できる解析システムを構築し、斜面の危険度評価技術の高度化を行った。このシステムを用いて塑性破壊の進展を評価するとともに限界荷重を求めることが可能になり、高精度の危険度評価が可能である事を示した。今後は、別課題において、抑止工(杭・アンカ-・シャフト工)等対策工の効果予測技術の高度化を行う。
|
カテゴリ |
傾斜地
中山間地域
評価法
|