課題名 | 内湾域における栄養塩の循環と生産力への影響の解明(49) |
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課題番号 | 37 |
研究機関名 |
西海区水産研究所 |
研究分担 |
水産業研究・海区産業研 福岡県水産海洋技術センター有明海研究所 |
研究期間 | 止11~13(12) |
年度 | 2000 |
摘要 | 有明海でタイラギの成育状況調査を福岡県と共同で毎月実施し、夏季に生息密度が著しく減少したことを確認した。また、この時期にタイラギのグリコーゲン含量が減少していたことや底層の水質環境が悪化していたことが明らかとなり、関連性が示唆された。赤潮については、長崎県海域で初めて発生した11年8月の伊万里湾におけるコックロディニウム・ポリクリコイデス赤潮について、発生状況と経過を解析し、穏やかな気象条件下で緩やかな風が長時間吹き続いた物理的要因により急激な細胞数の増加が起こり、大きな被害をもたらした可能性が高いことを推察した。さらに、ケイ藻赤潮に関連して、有明海の12年度ノリ漁期の漁場環境要因の解析を行い、11月初旬の大量降雨、中旬の異常な低日照条件、11月下旬から12月上旬にかけての好日照条件が12月の大規模なケイ藻赤潮発生につながったものと推察された。栄養塩の収支とタイラギのへい死原因に関するとりまとめが残されている。本課題は法人移行のため中止する。 |
カテゴリ | 亜熱帯 くり |