赤土流出が海洋沿岸域の水質環境に及ぼす影響の解明(78)

課題名 赤土流出が海洋沿岸域の水質環境に及ぼす影響の解明(78)
課題番号 58
研究機関名 西海区水産研究所
研究分担 石垣・海洋環境研
研究期間 完8~12
年度 2000
摘要 赤土は主に河川を通して沿岸域へと輸送され、その後礁斜面から外海へと流出するが、本研究はこれらの諸過程の把握を行い、赤土流出による海洋生態系への影響を評価するための基礎資料の提供を目的とする。本研究の成果は以下のとおりである。(1)沿岸域(干潟域)への赤土の流出は主に河川を通して行われるが、降雨時に最も多い。河川及び沿岸域において一時的に増加する水中内の懸濁粒子は好天になると数日で低下する。また、堆積する赤土の量は年変動が大きく、台風等の影響により沖合いへと輸送される。(2)干潟域に生息する底生生物の生息状況は、赤土の堆積量に関連すると考えられ、場所による組成の違いが観測された。また、一度干潟域に堆積した赤土が輸送される際に、表在性生物が土とともに流出する現象が確認され、土の流出と生物量との関連性が見られた。(3)沿岸域から沖合いへの赤土の輸送は通常ではほとんど起こらないが、大きな流れが生じた時に非定常に生じ、これが粒子輸送に大きく貢献することが判明した。(4)沖合いへの粒子の輸送は、堆積量の変動と粒度組成の変化から推測して、堆積物中で粒子分画が生じ、小さな粒径のものが先に輸送されることが分かった。得られた成果は今後赤土流出許容濃度の算定等の基礎資料となる。また、今後はサンゴ礁内の調査も必要と考えられる。
カテゴリ 亜熱帯 輸送

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