課題名 |
サヤインゲン等の高温ストレス耐性に関する生理生化学的特性評価 |
課題番号 |
2001001017 |
研究機関名 |
独立行政法人国際農林水産業研究センター
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研究分担 |
国際農林水産業研究センター 沖縄支所 環境ストレス耐性研究室
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研究期間 |
新規2001~2005 |
年度 |
2001 |
摘要 |
サヤインゲンでは開花当日の高温ストレスにより結莢不良となる。高温は成熟の最終段階にある開花直前の花粉の機能にも影響を与えており、高温による花粉の活力低下が原因で、花粉管の発芽や伸長過程が影響を受けるため結莢不良となることを明らかにした。高温ストレスの関連物質については明確な結果は得られなかったが、耐暑性品種では蒸散能が高く、葉温が低く維持されることが判明した。耐暑性作物作出のための候補遺伝子として有望なトマトのミトコンドリア型スモールヒートショックプロテイン遺伝子(MT-sHSP)全長cDNA(LeHSP23.8)を単離した。E. coli発現系を用いた組換えMT-sHSPは、酵素citrate synthaseの化学変性からの回復を助け、高温失活を抑制し、また失活した酵素を回復させる効果を持っていた。有用育種素材としてサヤインゲン「黒種衣笠」を用いて、耐暑性サヤインゲン標準品種の雄性不稔系統シリーズの作出に成功するなど成果もあり、概ね順調な進捗と見られる。
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カテゴリ |
育種
さやいんげん
耐暑性
トマト
品種
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