| 課題名 |
カイコ等の味覚応答の解明と感覚子特異的分子等に着目した味覚受容伝達系の解明 |
| 課題番号 |
2002002734 |
| 研究機関名 |
農業生物資源研究所
|
| 研究分担 |
農業生物資源研究所 動物生命科学研究部門 生体機能研究グループ 昆虫神経生理研究チーム
|
| 研究期間 |
継続2001~2002 |
| 年度 |
2002 |
| 摘要 |
ニクバエの唇弁付近に発現するレクチン様タンパク質は、ウエスタンブロット解析により唾液にも存在することがわかり、味覚情報により摂食時に吻管内に分泌される可能性が考えられた。また今回新たに、唇弁RNAを鋳型とするRT-PCRから、ATPバインディングカセットプロテインファミリーと相同性が高い6回膜貫通型の膜タンパク質をコードするクローンを得た。カイコやニクバエの味覚応答記録から、DMSOによるスパイク頻度と振幅の独立した抑制の様相、陽イオンの種類による糖応答の促進と抑制の現象など、味覚受容機構の解明につながる基礎知見を得た。ジャコウアゲハ幼虫の口器、雌雄成虫の前肢ふ節に存在する味覚感覚子の形態と植物抽出物や糖に対する味覚応答を調べ、摂食や産卵への関与を明らかにした。カイコの飲み込み行動の観察と口腔圧縮筋電位の記録から、咀嚼運動とは独立し、味覚刺激に依存する飲み込み運動のメカニクスが明らかになった。また、栄養状態の異なるカイコには、咀嚼回数・時間、味覚感度の分散値、脳のドーパミン濃度等に顕著な相違が見られるなど、食欲のメカニズムの解明が進んでいる。新規キラル分離試薬(+)-2-メトキシ-2-(9-フェナントリル)プロピオン酸は、メントール誘導体のX線結晶解析等から絶対配置はSであり、効率的かつ厳密な分離を可能にする試薬であることがわかった。
|
| カテゴリ |
カイコ
|