課題名 |
植食昆虫に対する有害植物成分等の検定系の確立と検索 |
課題番号 |
2002002744 |
研究機関名 |
農業生物資源研究所
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研究分担 |
農業生物資源研究所 動物生命科学研究部門 昆虫適応遺伝研究グループ 昆虫・植物間相互作用研究チーム
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研究期間 |
継続2001~2002 |
年度 |
2002 |
摘要 |
ツマグロヨコバイの唾液腺に含まれるフェノール酸化酵素(PO)活性は、羽化後12日間を通じて一定しており、抵抗性イネ品種を与えても新たな誘導はなかった。唾液腺POはアセトン沈殿により80%回収されたが(精製倍率2.5)、ハイドロキシアパタイト吸着クロマトグラフィーとゲル濾過で精製を進めたが、ゲル濾過の段階で活性が消失した。ブタクサハムシの摂食は、ブタクサ由来のトリテルペノイドを含む画分とカフェー酸誘導体を含む画分の混合により引き起こされた。GC-MS分析によりトリテルペノイドとしてアルファ-amyrin acetateとベータ-amyrin acetateが同定された。これまでに昆虫毒性の報告がなかったクワ、ハマイヌビワ、パパイア等の乳液を含む植物が毒性を持つことが判明し、その原因は乳液にあることが示された。パパイアでは乳液中のパパインというシステインプロテアーゼが毒性の主因子であった。
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カテゴリ |
カメムシ
抵抗性
びわ
品種
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