正常および遺伝子改変マウスを用いた免疫機能の解析、および細胞系を用いた免疫関連遺伝子の機能解析

課題名 正常および遺伝子改変マウスを用いた免疫機能の解析、および細胞系を用いた免疫関連遺伝子の機能解析
課題番号 2002002749
研究機関名 農業生物資源研究所
研究分担 農業生物資源研究所 動物生命科学研究部門 生体防御研究グループ 分子免疫研究チーム
農業生物資源研究所 基盤研究部門 遺伝資源研究グループ グループ長
農業生物資源研究所 動物生命科学研究部門 生体防御研究グループ 上席研究官
農業生物資源研究所 動物生命科学研究部門 生体防御研究グループ 疾患モデル動物研究チーム
研究期間 継続2001~2002
年度 2002
摘要 ウシcluster of differentiation(CD)34に対するモノクロナール抗体を作製した。ミクログリア-神経細胞共培養系を用いた解析から活性型ミクログリアによって誘発される神経細胞死に腫瘍壊死因子(TNF)が関わるが、熱ショックタンパク質HSP70は関与しないことを示した。IL-18ノックアウトマウスでは経口免疫寛容が正常に誘導されず、抑制生T細胞の成熟が見られないことを明らかとした。また前駆体からIL-18に変換する酵素カスパーゼ-1ノックアウトマウスより樹立した樹状細胞がToll様受容体、Fas受容体を介する炎症性サイトカインの産生およびアポトーシス誘導に欠陥があることを明らかとした。山形県及び島根県の和牛集団の主要組織適合複合体(MHC)クラスIIDRB3の遺伝子多型を塩基配列決定により行った。牛乳アレルゲンタンパク質、ベータ-ラクトグロブリンのT細胞認識領域のうち、139-154残基部分が経口免疫寛容を誘導することを明らかにしたが、アミノ酸置換の位置を工夫することにより、Th1・Th2細胞の選択的制御が可能であることを示した。消化管免疫応答修飾に効果のあるプロバイオティクスの検索を行い、IgE抗体産生低減化に働く乳酸菌を見出した。
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