課題名 | 南米、アフリカ等の不良土壌における作物の適応機能の解明と栽培技術の開発 |
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課題番号 | 2003004260 |
研究機関名 |
国際農林水産業研究センター |
研究分担 |
国際農林水産業研究センター 生産環境部 |
協力分担関係 |
EMBRAPA大豆研究センター(ブラジル) |
研究期間 | 継続2001~2005 |
年度 | 2003 |
摘要 | 水ストレスについては、陸稲では、止葉の相対含水率が、木部出液速度を指標とした根系の吸水力と相関し、簡便な吸水力の指標となりうることを明らかにした。ダイズでは耐乾性のメカニズムとして根量の多さを示唆する結果が得られた。圃場における根系の調査のためミニライゾトロンを導入し、累積的水利用効率と関係する炭素安定同位体比を測定するための質量分析機を設置した。窒素栄養に関しては、硝化抑制機能について、Brachiaria humidicola葉組織中にある硝化抑制活性物質を、リノール酸およびリノレイン酸と同定した。しかしこれらの物質は、根の分泌物中には認められなかった。根分泌物質による亜酸化窒素発生抑制がインキュベーション実験によって確認された。また、イネ科作物は、その施用窒素形態に対する反応から、無機態窒素の供給が十分でない場合に有機態窒素とくにタンパク態窒素も積極的に利用するソルガム、イネ(陸稲)のタイプと無機態窒素のみを利用するトウモロコシ、パールミレットのタイプとに分類されることを明らかにした。酸性土壌耐性と鉄過剰耐性に関連する染色体領域を解明した。アフリカイネの鉄過剰耐性の程度は多様であるが、アルミニウムには概して感受性であった。 |
カテゴリ | 栽培技術 ソルガム 大豆 とうもろこし 陸稲 |