課題名 |
中国、東南アジア等におけるウンカ等の稲病害虫の発生実態の解明 |
課題番号 |
2003004262 |
研究機関名 |
国際農林水産業研究センター
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研究分担 |
国際農林水産業研究センター 生産環境部
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協力分担関係 |
中国水稲研究所
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研究期間 |
継続2001~2005 |
年度 |
2003 |
摘要 |
重慶市秀山県の農家水田で、セジロウンカ抵抗性中国粳稲「嘉花1号」とハイブリッド稲「汕優63」を、無防除区、1回防除区、および農家慣行防除区を設けて栽培し、害虫の発生動態、米の収量、収益等を比較した。「嘉花1号」では、防除の有無にかかわらず、セジロウンカの発生が常に要防除水準以下に抑えられたが、無防除区の「汕優63」は、セジロウンカによって枯死を含む激しい被害を受けた。「嘉花1号」の無防除区の収量は農家慣行区より11.7%の減収に留まったが、「汕優63」では43.3%減となった。 無防除区の「嘉花1号」と「汕優63」の間のヘクタール当たり5千元の収益差の約90%は、「嘉花1号」のより高い収量と市場価格に起因した。その際、「嘉花1号」の収益の約35%(3,700元)は、セジロウンカ抵抗性によってもたらされた。以上の結果から、セジロウンカが多発生する秀山地区では、殺虫剤に依存したハイブリッド稲の栽培よりも、セジロウンカ抵抗性をもつ良品質粳稲の無防除栽培が、経営的にもより有利であることが示された。
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カテゴリ |
病害虫
害虫
経営管理
水田
大豆
抵抗性
防除
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