熱帯・亜熱帯島嶼の気象・土壌等に関わる生産不安定化要因の解明と節水栽培等対策技術の開発

課題名 熱帯・亜熱帯島嶼の気象・土壌等に関わる生産不安定化要因の解明と節水栽培等対策技術の開発
課題番号 2003004297
研究機関名 国際農林水産業研究センター
研究分担 国際農林水産業研究センター 沖縄支所
研究期間 継続2001~2005
年度 2003
摘要 サトウキビ栽培条件下で耕盤破砕区と非破砕区との比較を行った結果、耕盤が根の伸長、降雨の浸透、下層土貯留水の利用を抑制し、さらに下層土に伸長した根の機能の低下と回復の抑制、表層土の根の機能回復も抑制することを確認した。鉄骨ハウス内パパイヤ鉢植え樹では、細霧冷房は日中の気温抑制に効果が少なく、遮光も、開花速度、果実肥大速度に対して効果がなかった。遮光処理以前は高温で開花速度が低下し、急激な遮光がこれを助長した。よって、急激な透光率減少を避ける遮光方法の開発が有効と考える。トレンチハウス内は日中温度が低く保たれ、パパイヤは夏の間も良好な生育をし,吸水能が高かった。果実生産は、ネットハウスに比較して2倍以上高く、夏から秋にかけての収量もほぼ安定していた。また鉢の置床位置の影響も受けなかった。トレンチの土壌水分は平地よりも高く、特に南側で高く,蒸発比が低い位置で夜間の回復が多かった。また風速の減風率は深い位置で高く、主風向に近い南北方向で低い。水耕栽培で根圏温度を調節した遮光実験から、トレンチにおける遮光の効果は日射抑制でなく、地温上昇抑制にあることが明らかになった。パパイヤの生産性から見た場合、トレンチハウスは実用化の価値が高い技術と考えられる。サトウキビ株出栽培において、地中点滴灌水、地表点滴灌水では無灌水に比べ生育に明らかな差が見られ、特に6月下旬~8月上旬の干ばつ時に良好な生育量を示した。また、地中点滴チューブ(ドリップライン2000)の耐久性は、春植同様、株出においても灌水機能は順調で支障は見られず、翌年度以降も使用可能であると判断した。
カテゴリ 亜熱帯 栽培条件 さとうきび 水耕栽培 パパイヤ

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