3)作物主要病害に対する病原菌レースの同定と抵抗性遺伝資源の選抜

課題名 3)作物主要病害に対する病原菌レースの同定と抵抗性遺伝資源の選抜
課題番号 2006008635
研究機関名 国際農林水産業研究センター
研究分担 国際農林水産業研究センター 生物資源領域
協力分担関係 農業生物資源研究所
研究期間 新規2006-2010
年度 2006
摘要 1) イネ安定生産:(i) 「イネいもち病抵抗性判別品種を利用した東南アジアいもち研究ネットワーク」の立ち上げを目的としたワークショップを開催し、研究計画、共同研究契約について参画研究機関の合意を得た。(ii) 13カ国23の研究機関から、いもち病の発生状況、研究開発状況に関する情報を収集し、現状をとりまとめた。これらの情報はネットワーク研究推進の基礎となるものである。(iii) 判別品種を含む948品種の20のいもち病菌系に対する反応を分析し、地域間で抵抗性品種の構成に大きな違いがあることを明らかにした。2) コムギ赤かび病:(i) 第一葉を用いたコムギ赤かび病の簡易検定法を開発した。この検定法を用いて、赤かび病抵抗性および罹病性品種間差異が識別できることを明らかにした。、さらに、赤かび病の毒素であるDeoxynivalenol (DON)を混合接種した場合に病斑の拡大を認め、この方法でDON耐性の検定も可能であることが判った。(ii) 本法を用いて抵抗性遺伝子のQTL解析をおこない、抵抗性品種蘇麦3号の5D染色体短腕上に幼苗期の病斑の拡大に関与するQTLを見出した。この検定法を用いて広範なコムギ遺伝資源の抵抗性検定を実施した。 3) ダイズさび病:(i) ダイズさび病の夏胞子を、隔離箱を利用して簡易に増殖する方法を確立した。(ii) 病斑型指数と種々の抵抗性指標との関係を検討した結果、夏胞子堆形成病斑数、夏胞子形成病斑率等との相関が高く、病斑型指数を指標として利用できることが示唆された。(iii) 日本、中国の263のダイズ品種の抵抗性検定を行い、主働遺伝子によると推察される7つの抵抗性品種と病徴の進展が緩慢な2品種を選抜した。(iv) 主働抵抗性遺伝子、Rpp2, Rpp4領域に新たにSSRマーカーをマッピングし、これらのマーカーを用いることで99.5%の確率で抵抗性個体を選抜することが可能となった。
カテゴリ 遺伝資源 いもち病 簡易検定法 大豆 抵抗性 抵抗性遺伝子 抵抗性検定 抵抗性品種 品種

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