| 課題名 |
(1)外来生物及び遺伝子組換え生物の生態系影響評価とリスク管理技術の開発 |
| 課題番号 |
2006008626 |
| 研究機関名 |
農業環境技術研究所
|
| 研究分担 |
農業環境技術研究所 生物多様性研究領域
|
| 研究期間 |
新規2006-2010 |
| 年度 |
2006 |
| 摘要 |
外来生物の生育・繁殖特性の解明、及び被害の実態把握を進め、外来植物の出現頻度と植物群落タイプの関係を解析した結果、人為的撹乱の高い植物群落に外来種が侵入しやすいことを明らかにした。またアレチウリは在来種を、オオフサモとコカナダモは絶滅危惧種を抑圧し、生物多様性への影響が大きいことを明らかにした。一部の外来植物は他感作用を示す物質の産生性が高く、ギンネムからミモシン、アオキから酒石酸、コンフリーからロスマリン酸等を同定した。外来生物が在来種に及ぼす影響の解明のため、外来天敵昆虫(チュウゴクオナガコバチ、ヒメクサカゲロウ)と在来種、及び、侵略的外来植物寄生菌Phytophthora cinnamomiと在来類縁種を識別するDNA マーカーの開発を進めた。利水施設の運用や在来生態系に悪影響を及ぼすため特定外来生物に指定されたカワヒバリガイの霞ヶ浦における分布を調査したところ、湖岸の約1/2 に分布を広げていること、その侵入が2004 年まで遡れることを明らかにした。遺伝子組換え作物の生態系影響評価として、組換えダイズに開花期をそろえたツルマメを巻きつかせて栽培し、遺伝子組換え作物と非組換え植物の交雑を検出した。その結果、ツルマメ種子32,502 個から1 個の自然交雑個体が見いだされた。自動花粉計測機によって測定した花粉飛散量は、標準的な花粉計測法による計測値と高い相関を示した。交雑抑制技術として、トウモロコシに隣接してカーテン状の散水あるいはソルガム防風植生を設置することにより、花粉親から10mにおける交雑率を低下させることができた。
|
| カテゴリ |
管理技術
コンフリー
ソルガム
大豆
DNAマーカー
とうもろこし
繁殖性改善
|