(1)植物・微生物間相互作用の解明

課題名 (1)植物・微生物間相互作用の解明
課題番号 2006008615
研究機関名 農業生物資源研究所
研究分担 農業生物資源研究所 植物・微生物間相互作用研究U
研究期間 新規2006-2010
年度 2006
摘要 (1)Ca非依存的活性型のCCaMKを種々の共生変異体に導入することによりCCaMKが根粒形成プログラムのみに関与し、菌の感染受容シグナル伝達経路はこれとは独立に存在すると考えられること、感染糸形成に関わるLjsym101遺伝子がユビキチンリガーゼをコードし、感染部位周辺で発現すること、Fix-変異体ign1の早期老化形質が抑制された8つの変異系統を単離しすべてがign1型であることを確認した。うち2系統は強い表現型であり、ほぼすべての根粒が野生型と同等の赤褐色を呈した。(2)トバモウイルスRNA複製複合体を可溶化・精製し、含まれる宿主由来新規タンパク質を同定し、複製に重要な役割を果たすことを示した。SGS3タンパク質の大量発現系を構築するとともに、ホモログ遺伝子のノックアウト系統を取得し、ウイルスの増殖と病徴発現を検討した。抵抗性遺伝子Tm-1を同定し大腸菌の大量発現系を構築し精製条件を確立した。トマトでは過敏感細胞死を起こさないTm-2、Tm-2aを導入したタバコは、N遺伝子と同じく過敏感細胞死を伴うウイルス抵抗性を示すことから、過敏感細胞死はR遺伝子以降のシグナル系に依存することを明らかにした。TMVの感染に伴う過敏感細胞死の実行因子としてHSP90、MAPキナーゼ、ミトコンドリアを特定し、シグナル伝達におけるこれらの相互関係を明らかにした。(3)いもち病菌Gbに制御される遺伝子としてポリケタイド合成系酵素遺伝子群、転写因子Mstu1、Gタンパク質の負の制御因子Mrgs2を同定し、Mstu1が付着器の膨圧形成に、Mrgs2が病原性に関与することを明らかにした。いもち病菌由来のカタラーゼと熱安定性の未知因子が初期感染を促進することを見出した。いもち病菌、白葉枯病菌感染過程のイネ遺伝子発現変化の解析から防御関連遺伝子群の非親和性特異的な発現の確認と非親和性いもち病菌接種特異的に発現する調節因子遺伝子の同定を行った。エリシター、感染応答性遺伝子であるイネGRASファミリー型遺伝子CIGR2が細胞死を負に制御し、転写因子遺伝子を制御することを明らかにした。ユビキチンリガーゼEL5と相互作用するE2の相互作用に重要なアミノ酸残基及び基質候補タンパク質を同定した。TMV・立枯病感染タバコの抵抗性誘導因子の精製を進め、前者は単一物質まで、後者は部分的に精製した。病原細菌べん毛糖鎖としてラムノースを含むセリン結合型3糖の化学構造を明らかにした。病原型レベルでラムノースの鏡像異性体の含有比に違いを見出した。
カテゴリ いもち病 立枯病 たばこ 抵抗性 抵抗性遺伝子 トマト

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