課題名 |
6)熱帯・亜熱帯の作物遺伝資源の有効利用 |
課題番号 |
200709663 |
研究機関名 |
国際農林水産業研究センター
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研究分担 |
国際農林水産業研究センター,熱帯・島嶼研究拠点
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協力分担関係 |
タイ・コンケン畑作物研究センター
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研究期間 |
2006-2010 |
年度 |
2007 |
摘要 |
「熱帯ササゲ」プロジェクトは、任期付き研究員の途中退職にも関わらず、順調に進捗した。「サトウキビ多用途化」プロジェクトでは、野生種(S.spontaneum)との種間交雑利用で、高バイオマス生産性系統が選抜された。(1) 「熱帯ササゲ」プロジェクト(【プロジェクト目標】 熱帯・亜熱帯に適応した虫害・高温等のストレスに抵抗性を持つササゲ属遺伝資源を探索し、育種利用素材を開発する。)19 年度の主要実績:・ ヨツモンマメゾウムシとアズキゾウムシに対して完全な抵抗性を示す栽培型ケツルアズキを1系統発見した。なお、昨年度確認した野生型ケツルアズキ系統TC2211 の持つヨツモンマメゾウムシ抵抗性をリョクトウに導入するため、KPS2(リョクトウ栽培種:タイ)との交配を行い、BC1植物8 個体を得た。・ 耐暑性程度が異なるササゲ5 系統を用いて高温の影響を調べたところ(栽培条件:29/19℃、35/25℃)、減収率は50(耐暑性)~90(感受性)%で、耐暑性系統で減収の程度が小さかった。耐暑性系統の花粉は、感受性系統に比べて、高温ストレス下でも、細胞内プロリン量を高濃度に保つことを確認した。(2) 「サトウキビ多用途化」プロジェクト(【プロジェクト目標】 サトウキビ利用体系の多様化に対応した育種素材、特にバイオマス生産量の高いサトウキビ系統を開発する。)19 年度の主要実績:・ サトウキビとサトウキビ祖先野生種(S. spontaneum)との交雑後代に、茎収量がサトウキビの50 トン/ha に対し1.5 倍の80 トン/ha を超える多収性を示す系統を見いだした。・ エリアンサスの開花時間を調節する暗室処理により、計45 組合せ160 穂の属間交配を行なった。
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カテゴリ |
亜熱帯
育種
遺伝資源
栽培条件
ささげ
さとうきび
耐暑性
多収性
抵抗性
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