1) 影響評価モデルの開発と食料供給安定化のための方策の提示

課題名 1) 影響評価モデルの開発と食料供給安定化のための方策の提示
課題番号 200709672
研究機関名 国際農林水産業研究センター
研究分担 国際農林水産業研究センター,国際開発領域
協力分担関係 中国農業科学院
研究期間 2006-2010
年度 2007
摘要 冷害や降雨等の環境変動が農業生産や農産物市場に及ぼす影響を分析するため、GIS 手法の活用を高度化すると共に、農業経営リスク分析や需給モデル開発を進めた。(1) 「中国食料変動」プロジェクト(【プロジェクト目標】 中国東北部等における農業気象災害の被害を軽減するための早期警戒システムを作成すると共に、農村経済の不安定要因を分析し、安定化のための制度変更などの方策を提案する。具体的には、インターネット上でアクセスできる早期警戒システムを構築すると共に、政策担当者に向けた出版物での施策提案を行う。)19 年度の主要実績:・ 黒龍江省における水田マスターデータを作成し水田分布の変動解析を行うと共に、1951-2005年のデータに基づいたメッシュ気候値を作成し、成育モデルを用いた早期警戒システムを運用することが可能となった。・ 農家の稲栽培経験やリスク許容度と実際のリスク対応の関係を解明すると共に、農民組織化や農業保険導入の先進事例を調査し、リスク対応における組織形態の動向を類型化した。また、黒龍江省を中心とするコメの需給モデル構築を開始し、気温の変化と水稲単収の関係を解明した。(2) 「インドネシア水供給変動」プロジェクト(【プロジェクト目標】 インドシナ半島諸国(ラオス、カンボジア、ベトナム、タイ)において水供給が変動した場合のコメを主とする農産物の生産と市場に及ぼす影響を需給モデル、空間解析及び収量制限の要因分析により評価する。さらに世界食料モデルとこれらのモデルを連結し、気候変動がインドシナ半島諸国の農産物生産に及ぼす影響を明らかにする。19 年度の主要実績:・ 水供給変動を考慮した農産物需給モデルの開発:ラオス、カンボジア、ベトナム、タイ4 カ国のコメ需給モデルをコメの国際価格を介して連結した。このモデルは、Excel シートで計算でき、降水量(蒸発散に換算)、GDP、人口等の条件に応じた様々なシミュレーションに対応できる。・ 水供給変動にともなう土地利用変化の解析:葉水分含有指数が植物量と植物の水分利用を示す指標であることを解明することによって、同指数が土地被覆区分を行う際に有効であることを示した。・ 気候変動シナリオのシミュレーション分析:Hadley Center のA2 シナリオの予測結果を地球温暖化の影響予測が可能な世界食料モデルに挿入し、穀物と畜産物への影響を分析し、トウモロコシや大豆の生産動向を予測した。
カテゴリ 経営管理 水田 大豆 凍害 とうもろこし 肉牛

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