(1) 昆虫制御剤標的遺伝子の探索と利用技術の開発

課題名 (1) 昆虫制御剤標的遺伝子の探索と利用技術の開発
課題番号 200709635
研究機関名 農業生物資源研究所
研究分担 制御剤標的遺伝子研究U,(昆虫)
研究期間 2006-2010
年度 2007
摘要 1.カイコの幼若ホルモン(JH)合成器官であるアラタ体から完全長cDNAライブラリを作製し、完全長ESTデータベースを作成するとともに、カイコゲノム塩基配列情報から、未同定後期JH合成酵素の候補である短鎖デヒドロゲナーゼ(SDR: short chain dehydrogenase) 遺伝子の配列を抽出し、その中からアラタ体で強く発現する遺伝子を半定量PCRにより探索し、数個のSDR遺伝子を得た。また、ゲノム情報をもとにカイコのシトクロームP450 の網羅的解析を行って87個のP450を同定し、32個の完全長cDNA配列をデータベースに登録した。さらに、これまで未知だったカメムシ類のJHについて、チャバネアオカメムシのアラタ体生産物の質量分析と、その結果から予想される構造を持つ化合物を合成・比較することにより、新規JHを同定した。2.カイコ幼虫の味覚器官である小腮粒状体のESTからクローニングした5種類の匂い物質結合タンパク質(OBP)類似遺伝子は、これまで報告された鱗翅目昆虫のOBPとは異なる分子系統関係にあり、他の味覚器官である上唇でも発現することを明らかにした。また、カイコの新規ドーパミン受容体であるD2-like(cAMP抑制型)受容体BmDopR3を同定した。さらに、すでにD1-like(cAMP促進型)受容体と同定したBmDopR1、BmDopR2と合わせて種々の薬剤に対する応答を調べたところ、哺乳類の受容体とは薬理学的性質が異なり、昆虫特異的な制御剤標的となりうることがわかった。3.発生に関わる遺伝子の探索・単離では、カブラハバチの卵減数分裂後の核分裂において、Mosタンパク質がMEK-MAPK経路の上流で通常細胞分裂抑制因子として機能し、分裂を中期で停止させることを明らかにした。また、ヤマトヒメミミズのグルタミン合成酵素は、再生(特に神経系の形成)、神経機能、細胞増殖、窒素老廃物の排出、高分子合成、及び生殖細胞形成に関与していることが示唆された。
カテゴリ カイコ かぶ カメムシ データベース 薬剤

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