(3)昆虫・微生物間相互作用の解明と利用技術の開発

課題名 (3)昆虫・微生物間相互作用の解明と利用技術の開発
課題番号 200709642
研究機関名 農業生物資源研究所
研究分担 昆虫・微生物間相互作用研究U,(昆虫)
研究期間 2006-2010
年度 2007
摘要 1.Bt菌は害虫防除剤として利用されているが、抵抗性害虫の発達が問題である。抵抗性の機構解明の一環としてカイコのBt菌抵抗性遺伝子の単離をポジショナルクローニングにより進めた。抵抗性遺伝子を染色体上の遺伝子領域100 kb以下に特定し、その中から候補遺伝子を選定した。また、糸状菌抵抗性遺伝子が、カイコの第14番染色体に座乗していることを明らかにした。2.昆虫のエントモポックスウイルスが作るスピンドルタンパク質は、昆虫中腸からのウイルス感染を増進する。このタンパク質のウイルス感染増進部位を特定し、糖鎖の関与なども明らかにした。3.イネ黄委病ファイトプラズマの増殖を、その媒介虫であるツマグロヨコバイにおいて、PCR定量により調査した。ファイトプラズマが唾液で増殖し、媒介されるのに2週間程度の潜伏期間があることが明らかとなった。4.ウシに病原を媒介するヌカカ類の種の識別を容易にするために、遺伝子塩基配列を利用した。ミトコンドリア遺伝子の特徴ある配列と遺伝子の並び順を示し、これを利用して、国内の主要なヌカカにおいて、種の識別が可能にした。5.ウォルバキア細菌は宿主昆虫の性や生殖を制御する。メス化を起こすキチョウのウォルバキアをカイコ細胞で培養し、さらにカイコに接種した。カイコ体内でのウォルバキアの増殖はみられたが、安定的な次世代伝播は起こらず、卵巣における感染阻止がみられた。6.微生物や媒介昆虫の機能を明らかにするために、数種の昆虫ウイルス・細菌のゲノム解析及びトビイロウンカ・ツマグロヨコバイのEST解析を進めた。
カテゴリ 病害虫 カイコ 害虫 抵抗性 抵抗性遺伝子 防除

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