課題名 | 36.地域基幹農業技術体系化促進研究1)寒地畑作型野菜輪作における作物組合せ特性の解明と輪作技術(1)寒地畑作地帯における省力低コスト・安定生産のための土壌管理技術改善と野菜導入畑輪作体系の確立 |
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研究機関名 |
北海道立十勝農業試験場 |
研究分担 |
作研部・て畑園科 生研部・栽シ科 経営科 栽環科 病虫科 |
研究期間 | 完H11~15 |
年度 | 2003 |
摘要 | (1)畑輪作導入野菜の安定生産対策 1)土壌検診によるだいこんバーティシリウム黒点病回避対策 だいこんのバーティシリウム黒点病について、汚染圃場での栽培可能な品種について検討する。さらに、近年バーティシリウム菌による導管褐変症状の発生が報告されたごぼうに関しても現地調査を行う。(2)畑作物と導入野菜との前後作組み合わせ特性の要因解明と対策技術の確立 1)前作が後作にんじんの生育に及ぼす影響の要因解明と対策 前作物がにんじんの収量及び生育障害の発生に対して及ぼす影響を検討し、その発生要因を解明するとともに、施肥及び防除対策も含めた総合的な安定生産技術を確立する。 2)野菜に対するキタネグサレセンチュウの被害防止対策の確立 土壌のキタネグサレセンチュウ密度の違いがながいも・ごぼうの被害症状に及ぼす影響を把握し、さらにこれらの根菜類に対する耕種的あるいは薬剤による有効な防除法について検討する。 3)緑肥作導入による連作障害回避対策の確立 畑作地帯における4~5年の輪作体系の中で野菜が複数回作付けされる場合や同一作物が連作される場合の問題点、緑肥を効果的に使用するための栽培管理技術について検討する。(3)寒地畑作型野菜の安定・高付加価値生産技術の確立 1)高付加価値ながいも生産体系技術の確立 ア)ながいもの安定生産技術の確立 ながいもの不萌芽の発生メカニズムを解明し、効率的な防止対策を検討するとともに、近年急速に普及したマルチ栽培について、栽培管理・施肥管理法の改善による高品質安定生産技術を確立する。 イ)ながいもの生育特性と施肥管理 ながいもの不萌芽の発生メカニズムを解明し、効率的な防止対策を検討するとともに、近年急速に普及したマルチ栽培について、栽培管理・施肥管理法の改善による高品質安定生産技術を確立する。 "ウ)ながいもの内部品質指標値の策定 ながいもの不萌芽の発生メカニズムを解明し、効率的な防止対策を検討するとともに、近年急速に普及したマルチ栽培について、栽培管理・施肥管理法の改善による高品質安定生産技術を確立する。(4)高収益安定生産のための畑作物と野菜の輪作体系モデル設定1)輪作体系モデル設定のための栽培技術的実証 現在でも、畑輪作体系の中に野菜を明確に取り込んでいる農家は少なく、実証試験に基づく輪作体系指針の作成が強く求められている。本試験では最終的な輪作体系モデル設定のために、十勝農試圃場において実際に4年間の輪作試験を行い、これと他の研究課題でも行っている聞き取り調査および作物組み合わせ試験の結果をもとに、総合的な輪作体系モデルを確立する。さらに、設定した輪作体系モデルについては、現地農家圃場における実証も行い、その経営的評価を行う。2) 設定された輪作体系モデルの経営評価 野菜の収益性を向上させ畑作経営の所得増加に寄与するため、障害回避技術と作物組み合わせの経済性を検討し、設定する畑野菜輪作体系モデルの適用条件を提示する。(5)簡易耕耘・施肥播種工程の複合化技術の確立 野菜導入のための基幹畑作物栽培の省力と土壌物理性改善を目的とし、作業体系のうち耕耘や中耕について省略する簡易耕耘(デイスクハロー、ロータリハロー、チゼル耕)の可能性を検討するとともに、トラクタ車輪踏圧の軽減技術や初期生育の安定化を図るための施肥・播種同時作業機の利用技術等を開発する。(6)過湿化軽減のための機械作業技術の開発 沖積土の湿害多発地帯における作土環境を改善する事を目的に、過湿化軽減対応装置を付加した播種機や管理作業及び表面排水促進用作溝機や生育途中の降雨滞水の浸透を促進するための技術を土壌別、土壌水分別に検討する。(7)畑輪作地帯における省力耕法による機械作業効果の実証1)耕耘・施肥播種工程の複合化技術の現地実証 簡易耕耘・施肥播種工程の複合化技術の確立で得られた技術を用いて、現地農家において実証試験を行う。(8)省力耕法による低コスト畑輪作体系の確立 簡易耕(プラウ耕起の省略)のメリット・デメリットを作物収量、土壌理化学性の点から明らかにし、十勝地方における簡易耕導入の指針を得る。" |
研究対象 | 野菜畑作物 |
戦略 | 土地利用型農業 |
専門 | 栽培 |
部門 | 野菜 |
カテゴリ | 病害虫 寒地 経営管理 高付加価値 ごぼう 栽培技術 湿害 施肥 だいこん 低コスト 土壌管理技術 にんじん 播種 品種 防除 薬剤 輪作 輪作体系 連作障害 |