[家畜ふん尿循環利用システム開発事業] 4 バイオベッド方式によるふん尿処理技術の実証 1) 乳牛・肉牛におけるバイオベッドの実規模実証

課題名 [家畜ふん尿循環利用システム開発事業] 4 バイオベッド方式によるふん尿処理技術の実証 1) 乳牛・肉牛におけるバイオベッドの実規模実証
研究機関名 北海道立畜産試験場
研究分担 環境草地部畜産環境科
家畜生産部肉牛飼養科
畜産工学部代謝生理科
感染予防科
研究期間  H11~15
年度 2003
摘要 目的:肉牛においては発酵床方式を実用化可能な技術とすることを目標とする。畜試において肉用牛を用いた実証的試験を実施し、発酵促進・飼育密度増加のための発酵床管理方法を検討し、技術を確立する。 酪農においては敷料を多用した床での飼育例がみられることから、このフリーバーン方式の導入事例について、ふん尿フロー、ふん尿管理労力、敷料費、床温度、牛体汚れ度などを調べ、本方式の概要を明らかにする。方法:1)肉用牛の発酵床畜試ハウス牛舎において、牛オールアウト後に発酵床の堆肥化施設としての利用を検討した。堆肥化作業は約2週に1回ロータリーによる表層攪拌、床の西半分は底部からの強制通気(10L/m3・分)を行なった。調査内容は、温度、各種成分、乾物分解率(ナイロンバック(床表面から30cm深に埋設)により測定)などを測定した。2)酪農におけるフリーバーン方式導入事例の評価(現地調査) フリーバーン導入2農場で牛の行動調査を行い、ふん尿排泄パターンからふん尿フローを調べた。フリーバーンの床に滞在する牛の排ふん尿回数をA農場では8日間、B農場では2日間、昼夜をとおして計測した。また、B農場では手作業で床の除ふんを行っているが、その除ふん率を調べた。試験は帯広畜産大学と共同して行った。成績の概要:1) 床表層部(表面から30cm程度まで)は底部からの通気の有無にかかわらず順調に堆肥化が進行し、乾物分解率は68日間で約30%であった。床底部は強制通気により発酵が促進され、発酵床全体の堆肥化には底部からの強制通気が有効であった。堆肥化が終了した発酵床にふん尿を添加することで再発酵が開始した。2) 床への排ふん数は2農場とも5.2回/頭・日、排尿数はA、B農場で2.6、3.3回/頭・日であった。B農場の床の除ふん率は75%であり、搾乳牛の標準的な排ふん・尿回数から、A、B農場の床への正味排ふん割合は30、8%で、排尿割合は23、30%であった。これらふん尿は床の水分含量からみて、床で、あるいは床搬出後に堆肥化されることが推測された。通路へ排泄(床除ふんにより通路へ排出されるふんも含む)されるふん尿割合はA、B農場で70、89%で、ふん尿の水分含量からセミソリッド状であることが示された。セミソリッドふん尿は横に拡がって高く積めないため、貯留施設を半地下ピット、あるいは堆肥舎面積を広くするなどが必要であると考えられた。
研究対象 共通
戦略 畜産
専門 共通
部門 環境
カテゴリ 除ふん 肉牛 乳牛

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