| 課題名 |
大量調製牧草サイレージにおける排汁対策技術の確立 |
| 研究機関名 |
北海道立畜産試験場
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| 研究分担 |
技術体系化チーム
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| 研究期間 |
H15~17 |
| 年度 |
2003 |
| 摘要 |
目的:牧草サイレージ調製においてはコントラクターの取り組みにより適期刈りが可能となってきたが、作業性を優先するため水分調整や踏圧が不十分で多量の排汁の発生や発酵品質の低下を招いている。そこで、作業性を見直すことにより排汁が少ない調製条件を明らかにする。また、排汁の発生量および性状を明らかにし、環境負荷の少ない還元方法を検討する。方法:1)排汁量の少ない牧草サイレージ調製体系の確立 ・大量調製牧草サイレージの実態調査 ・排汁減少作業体系の作成と実証 2)牧草サイレージの排汁対策 ・大量調製牧草サイレージの排汁調査 ・排汁回収方法・貯留方法の検討・還元方法の検討成績の概要:1)排汁量の少ない牧草サイレージ調製体系の確立 士別、東藻琴、新得(2か所)、中札内の5か所を調査した。バンカーサイロの容量は600~1600m3であった。1つのバンカーサイロの収納作業は士別を除き当日終了するようにしていた。作業体系は、収納前日刈取(東藻琴は約2時間前)が主体で、ハーベスタで収穫し(伴走・ワゴン有り)、運搬、鎮圧、密封作業であった。サイレージの水分は収納時の天候に左右され、水分が大きく減少、逆に増加した事例も見られた。収納されたサイレージ草の栄養価には刈り取り時期や施肥条件が異なるため大きな違いが認められた。サイレージの品質については現在調査中である。 2)牧草サイレージの排汁対策 (1)場内のバンカーサイロ4カ所で排汁調査を行った。排汁の量はほとんど発生しないものから11%発生するものまで様々であり、サイレージ収納草の量、水分および踏圧が影響したもの考えられた。排汁の発生は収納翌日が最も多く、徐々に少なくなったが、約40日まで多かった。また、排汁の性状はBODが約35000ppm、N含量が0.2%、pHが3.8~4.5であり、汚染成分が多く、肥料成分(N、K)が高濃度で、強酸性であった。 (2)排汁を草地に還元した結果、収量は2年目草地では減少したが、5年目草地では増加した。マメ科率はいずれの草地でも低下した。K含量は増加した。CPおよびTDNは2年目草地では増加したが、5年目草地では低下傾向にあった。2年目草地における減収は、再生葉に対する排汁の接触障害が主因で、CPおよびTDNの増加は生育の遅れ(再々生葉の増加)によるものと考えられた。以上より、サイレージ排汁の施用はNとKの補給効果があり、適期に施用することで増収効果が期待できる。しかし、マメ科率を重視する草地での施用は望ましくないものと考えられた。
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| 研究対象 |
共通
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| 戦略 |
畜産
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| 専門 |
共通
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| 部門 |
環境
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| カテゴリ |
肥料
コントラクター
施肥
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