課題名 |
自然再生のための住民参加型生物保全水利施設管理システムの開発 4水利施設の維持管理組織の実態と維持管理能力低下要因の解明 5生物保全水利施設の住民参加型計画策定・維持管理手法の開発 |
研究機関名 |
宮城県農業・園芸総合研究所
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研究分担 |
情報経営部
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研究期間 |
継H15~19 |
年度 |
2003 |
摘要 |
住民が長く生息させたいと要望する生物が保全・再生できる農業水利施設の条件を把握するとともに、低コスト改修技術を開発する。また、都市と農村の共生が図れる住民による管理システムを開発する。 水利施設の利用組織の利用及び維持管理実態を把握する。住民活動等調査し、参加啓発の有効性・重要性を検証する。住民意向を調査し、住民の類型化とニーズを把握する。都市と農村交流を妨げる農村側の要因を解明する。利用組織の有機的かつ合理的な連携方法と地域協定のあり方を明らかにする。 農業水利施設の生物保全機能向上に向けた具体的技術開発を行い、多面的機能を活用した都市と農村の共生による生物保全農業水利施設の管理システムが開発される。住民参加の啓発と合意形成のための手法を開発し、永続的に維持管理するための組織連携のあり方等が明らかとなる。 土地改良区において、水利施設の維持管理が困難になりつつある要因は、作業委託先である集落内での農業者の高齢化及び担い手集積による作業人員減少など7点に集約された。また、集落内の担い手(大規模経営体)においても、規模拡大に伴う水利施設の維持管理負担増がさらなる規模拡大の阻害要因であった。 水利施設の教材利用実態や児童の想いを知ることにより、地域住民が生物保全型農業水利施設の必要性・有用性を理解・認識し、住民参加型の計画策定や維持管理を模索する重要な契機となる可能性が示された。また、参加型の計画策定や維持管理体制を構築するうえで、ワークショップの展開過程にファシリテーショングラフィックなど社会科学的な手法を援用することの有用性が示された。 地域の生物の生息調査等により、保全対象種の選定、生息実態、水路との関連性を解明する。地域の保全対象種の簡易な定量調査・生息数推定手法を開発する。水理実験、木材腐朽度調査等により、実験施設設計のための要件を満たす施設を考案する。水利施設の維持管理と水路構造の関係を解明する。ワークショップ、聞き取り調査等により、地域住民による参加型維持管理体制構築のための条件を整理する。
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研究対象 |
共通
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戦略 |
環境
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専門 |
環境
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部門 |
共通
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カテゴリ |
管理システム
規模拡大
大規模経営
低コスト
水管理
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