要約 「はねうまもち」は寒冷地優良品種「ファイバースノウ」の「もち性」突然変異系統であり、麦飯の食感が優れるほか、健康機能性成分β?-グルカン含量が原品種の1.4倍多い。栽培特性は「ファイバースノウ...
オオムギ(Hordeum vugare L.)の休眠を制御する新たな仕組みを発見
要約 オオムギ種子の発芽を一定期間休止させる休眠性遺伝子「Qsd1(キューエスディーワン)」の配列を特定。Qsd1は種子胚の中で作用し、植物種子の休眠性では報告のないアラニンアミノ酸転移酵素...
要約 オオムギの5H染色体長椀末端に座乗する穂発芽耐性に関与する量的形質遺伝子座 (QTL)SD2の原因遺伝子はMKK3遺伝子であり、種子休眠性を強化することにより穂発芽耐性にするMKK3対...
β-グルカンが多い大麦の麦ご飯を食べ続けると内臓脂肪面積が低下する
要約 試験食にβ-グルカン含量の多い大麦(キラリモチ米粒麦50%)、対照食にβ-グルカンを含まない大麦を用いた麦ご飯を12週間食べる無作為化二重盲検プラセボ対照介入試験で内臓脂肪面積100cm2...
要約 電動モータ方式の播種機へ速度連動化装置を後付けすることで、重粘土での耕うん同時畝立て播種作業のような従来の速度連動播種機では対応できなかった低速作業でも作業速度に連動した播種が可能となる。 キ...
茎葉多収型イネWCS用品種「たちはやて」は飼料用稲麦二毛作体系に適する
要約 飼料用稲麦二毛作体系にイネWCS向け茎葉多収型早生品種「たちはやて」を導入すると、オオムギWCS収穫後の6月中旬に移植しても、9月中旬に黄熟期収穫が可能で、出穂期が近い穂重型品種と同等の乾物収量、TDN...
要約 麦類の赤かび病かび毒汚染低減技術の高度化を図るため、都道府県の研究者および専門的な指導者を対象に、科学的根拠に基づいて追加・拡充して改訂した生産工程管理マニュアルである。 キーワード 赤かび病、...
硝子率が低く精麦品質が優れる早生・多収の裸麦品種「ハルヒメボシ」
要約 六条裸麦品種「ハルヒメボシ」は早生で穂が長く多収である。倒伏に強く成熟期以降の中折れも発生しにくい。従来品種よりも硝子粒の割合(硝子率)が低い。原麦および精麦白度が高く、味噌加工適性を有する。 ...
稲WCSと野菜及び加工を組み合わせた中山間集落営農法人の付加価値向上
要約 中山間集落営農法人では、主食用米の低価格、米の直接支払交付金の削減の下では、主食用米の作付を中止し、専用種を用いた稲WCSの作付面積や水稲作業と競合しない野菜の作付面積・加工量を拡大することによ...
要約 近赤外分析計を用いて、自給飼料の飼料成分を迅速かつ正確に定量できる汎用性の高い検量線である。対象は水分、粗タンパク質、粗脂肪、粗灰分、中性および酸性デタージェント繊維であり、飼料給与診断の基礎...
飼料用オオムギにおけるビタミンEの推移に着目した最適な収穫時期
要約 飼料用オオムギのビタミンEは葉ではαトコフェロール主体であり黄熟期にかけ上昇し、その後減少する。穂では登熟に伴い上昇し、トコトリエノールが主体となる。ビタミンEに着目した最適収穫時期は糊熟...
稲麦サイレージ二毛作は食用麦との二毛作に近い経済性が見込まれる
要約 麦ホールクロップサイレージは飼料としての評価が高く、稲麦サイレージ二毛作は 農地と収穫機の有効利用、作業競合の軽減等の合理性もある。その経済性は、現行の助成 制度では平均的条件で食用小麦をやや下...
焼酎醸造特性が優れる寒冷積雪地向け六条皮麦新品種「ゆきみ六条」
要約 寒冷積雪地向け六条皮麦新品種「ゆきみ六条」は軟質でデンプン価が優れ、その焼酎は香りが強く、味、官能総合評価が優れる。新潟県内での「地産地消型」麦焼酎原料としての契約栽培が予定されている。 キー...
不耕起水田輪作体系におけるリン酸、カリ減肥下での土壌養分動態と収量性
要約 水田輪作体系において,小麦の栽培時に播種前のリン酸施肥量とカリ追肥量を増やすことにより、大豆、水稲を無リン酸、無カリ栽培した場合でも、各作物とも大きな減収は認められず、土壌の可給態リン酸もほと...
多雪重粘土地帯の地下水位制御システム圃場における水・養分流出
要約 多雪重粘土地帯の水稲-大麦-大豆2年3作の地下水位制御システム圃場では、水位制御により暗渠排水性は低下し、全窒素・硝酸態窒素及び懸濁物質流出量は減少、全リン流出量は増加する。また、大麦期が作付期間...
多雪重粘土地域の地下水位制御システムにおける新技術導入効果の実証
要約 地下水位制御システムは、日本海側の多雪重粘土地域における水稲乾田直播や2年3作体系の導入を容易にし、単収が高く、作業競合の軽減と耕地利用率2割向上が図られる。費用合計は水稲で約3割、大麦で約2割、...
要約 水田土壌から大気中に二酸化炭素(CO2 )が放出される。湛水期間の CO2 放出量は僅かであるが、夏期の中干しから水稲収穫までの期間に多くの CO2 が放出され、この期間の...
中山間地域における大規模水田作経営の課題と放牧導入効果の試算
要約 中山間地域の経営面積30haを超す水田作経営では、水稲作中心の規模拡大に伴い、長期にわたる長時間労働と畦畔等の管理作業が負担となっている。畜産経営と連携した放牧導入により、労働時間を増やすことなく...
要約 エンバクの冬枯れ被害は、従来考えられてきた播き遅れの場合だけではなく、早播きにより秋期に過生育する場合にも生じる。そこで関東北部を対象とし、適期播種と冬枯れに強い耐性品種の活用を推奨する「冬枯...
要約 オオムギの種子では登熟後期に抗菌成分であるホルダチンに属するホルダチンA β-D-グルコピラノシドが蓄積し、アリューロン層に局在する。 キーワード オオムギ、抗菌成分、ホルダチン、アリューロン層...