グリーニング病多発生環境下でキングマンダリンの高収益栽培を可能とする総合管理技術
要約 無病苗とネオニコチノイド系殺虫剤施用を軸とする生育初期防除の徹底と初期生育量確保のための適切な肥培管理によるグリーニング病の総合管理技術(IPM)により、ベトナムメコンデルタのグリーニング病多発...
媒介虫によるグリーニング病の拡散動態を予測する個体ベースモデル
要約 個体ベースモデルの枠組みに基づいて開発したモデルを用いることで、媒介虫ミカンキジラミによるグリーニング病の拡散の様子をシミュレートできる。 キーワード 虫媒性作物病害、拡散動態、個体ベースモデル...
ベトナムメコンデルタの生育不良グアバから分離された同国初記録のネコブセンチュウ
要約 ベトナムメコンデルタで多発する生育不良から枯死にいたるグアバの根には、根こぶが形成される。そこから得られる卵嚢由来の線虫幼虫のDNA解析結果から、本種はベトナムでは初記録であるネコブセンチュウ...
アジア型カンキツグリーニング病原細菌は少なくとも5グループに分類される
要約 バクテリオファージ型DNAポリメラーゼ遺伝子領域の有無および塩基配列の比較により、日本分離株を含むアジア型カンキツグリーニング病原細菌は少なくとも5つのグループに分類される。日本分離株の一部は独自...
要約 ネギアザミウマには17の新規のミトコンドリアCOIハプロタイプが存在する。カキへの寄生や殺虫剤抵抗性発達で問題となる系統は2タイプに分類され、遺伝子レベルで判別できる。それら問題系統は海外から侵...
年末出荷可能な大果で種無しのカンキツ交雑品種「安芸まりん」の育成
要約
カンキツ新品種「安芸まりん」は、「清見」と「サザンレッド」を交配して育成した大果で種無しの食味良好な交雑品種であり、育成地では12月下旬が成熟期で年末に出荷できる。
キ...
メコンデルタ地域におけるキングマンダリン生育初期のグリーニング病感染率低減技術
要約 メコンデルタ地域においてキングマンダリンを定植する場合、定植10日前にネオニコチノイド系薬剤を苗の株元に灌注処理し、グリーニング病を媒介するミカンキジラミが低密度となる雨季後半から乾季前半に定植...
要約
フジコナカイガラムシを芽出しソラマメで飼育した結果、雌のふ化から羽化までの発育零点は12.2℃、有効積算温度は331日度と推定された。これらパラメータを用いると発生時期が推測で...
ウンシュウミカン園におけるヘアリーベッチ草生による20%施肥量削減と有機物補給
要約
窒素固定を行うマメ科のヘアリーベッチ草生栽培を早生ウンシュウミカン成木園に3年間導入すると、収量と果実品質の低下を引き起こさずに20%の施肥量削減と園地への有機物の補給を...
セイヨウナシ樹における樹冠視認度を利用した薬液到達性の評価法
要約 樹冠視認度は、セイヨウナシ樹の薬液到達性と正の相関があり、薬液到達性の簡易評価指標として有効である。また、樹冠視認度が低いほど、散布液量の違いが薬液到達性に及ぼす影響が大きくなる。 キーワード ...
ミカンハダニの有力天敵ミヤコカブリダニは九州のカンキツ園に広く発生している
要約 ミカンハダニに対する有力な天敵として注目されているミヤコカブリダニは、九州地域の慣行防除および減農薬カンキツ園にも広く発生しており、生物的防除資材として活用が期待できる。 キーワード ミヤコカ...
ウンシュウミカン主幹形仕立てと改良型ノズルによる農薬散布量の削減と省力化
要約 急傾斜ウンシュウミカン階段園で樹形を慣行の開心自然形から主幹形に変更すると、農薬の散布作業時間が2/3に短縮でき、黒点病の防除効果が高まる。さらに、改良型ノズルを用いた2面散布では、散布時間を1/2...
要約 台風襲来時にカンキツかいよう病の防除を行う場合、台風が接近する3~1日前までの薬剤散布は効果が高いが、台風通過後に散布しても防除効果は期待できない。 キーワード 台風、カンキツかいよう病、防除適期...
メタアルデヒド剤トラップを用いたチャコウラナメクジの生息密度および防除効率の推定
要約 等間隔に配置したメタアルデヒド剤のトラップを用いて誘殺数を短期間に連日測定し、除去法を用いて 解析することにより、チャコウラナメクジの生息密度、防除効率等を推定できる。 キーワード チャコウラナ...
要約 ユズに発生するカンキツ幹腐病の主要感染時期は、6~7月である。防除薬剤は発芽前は銅水和剤、 石灰硫黄合剤、生育期は有機銅水和剤、マンゼブ水和剤が高い防除効果がある。5月下旬、6月下旬、 7月中旬...
要約 イチゴ炭疽病潜在感染を検出できる石川らの簡易検定法を、輪ゴム、ティッシュ、ビニール袋という 手に入りやすい道具を利用する方法に改良しても検出が可能である。 キーワード イチゴ、炭疽病、簡易検定法 ...
園周囲設置の着脱式防風ネットへの殺虫剤散布による果樹カメムシ類の被害抑制
要約 樹カメムシ類の大量飛来時に殺虫剤を散布した防風ネットを園周囲に設置すると、園内への侵入数と果実の吸汁被害を無設置園の半分以下に抑制できる。また、直管パイプを土台としさらに細い直管パイプを挿入し...
要約 8月上旬~9月上旬に、黒色化繊布でユズ果実を被覆すると、長期貯蔵中の果皮障害である 「こはん症」の発生を大幅に軽減できる。 キーワード ユズ、果皮障害、こはん症、黒色化繊布、果実被覆 背景・ねらい...
要約 「あまつづみ」は、「安芸タンゴール」(「興津早生」×「トロビタオレンジ」)に 「サザンレッド」を交配して育成したカンキツ新品種である。高糖度で果皮の紅色が濃く、 オレンジ香を有し、さらに、じょう...
短期常温予措を利用した極早生・早生ウンシュウの緑かび病の抑制
キーワード 温州ミカン、果実腐敗、緑かび病、予措 背景・ねらい 近年、極早生・早生ウンシュウを主体に緑かび病を中心とした果実腐敗病が発生し、多くの産地で問題となっている。この原因は、極早生・早生ウンシ...