ウイロイド保毒のカラタチ台カンキツに見られる台木の剥皮症状と樹勢低下
要約 カンキツエクソコーティスウイロイド(CEVd)以外の数種ウイロイドが複合感染したカラタチ台カンキツにも、CEVdによるのと同様に、台木部の激しい剥皮症状と著しい樹勢低下が見られる。 キーワード ウイロイド...
要約 ミカンキイロアザミウマは、カキやカンキツ園内の雑草で越冬でき、春~秋には園内の多様な雑草で増殖し、除草後は隣接園に移動分散を繰り返しながら個体群を維持している。 キーワード ミカンキイロアザミウ...
カンキツ黒点病防除におけるマンゼブ水和剤とDMTP剤との混用散布法
要約 カンキツ黒点病の代表的防除薬剤であるマンゼブ水和剤と主要殺虫剤であるDMTP剤との混用は、DMTP剤の剤型が水和剤より乳剤の方が黒点病の防除効果を持続させるので、乳剤との混用が効果的である。 キーワー...
カンキツを加害するウスカワマイマイに対する無機銅剤の摂食抑制効果
要約 無機銅剤である塩基性硫酸銅水和剤と塩基性塩化銅水和剤は温州ミカンを加害するウスカワマイマイに対して摂食抑制効果を示し、さらにその効果は散布後の累積降雨量が塩基性塩化銅では約400mm、塩基性硫酸銅...
要約 温州ミカン「原口早生」においてミカンハダニの寄生密度を年間を通して1葉当たり3頭以下に抑えると、主幹の肥大や枝葉の生育への影響はなく、果実品質及び収量への影響もない。 キーワード 病害虫、作物虫害...
カラタチ台早生温州の樹体に対するカンキツエクソコーティスウイロイド(CEVd)の影響
要約 カンキツエクソコーティスウイロイド(CEVd)は、カラタチ台の根の呼吸量や早生温州の生育を抑制する。しかし、着果負担が適正な条件下においては、1果実重、糖度および酸度に対する影響は無い。 背景・ねら...
温州ミカンにおけるマシン油乳剤を機能性展着剤(アジュバンド)として利用した各種病害に対する防除効果の安定化と薬剤散布回数の低減
要約 温州ミカンの展葉初期~梅雨明け前までの殺菌剤散布時にマシン油乳剤を加用すると、黒点病、そうか病、灰色かび病の防除効果が多雨条件下でも安定する。また、現行の黒点病防除では累積降雨量200~250mmの間...
要約 集合フェロモンを利用した果樹カメムシ類の温州ミカン樹への連続、多飛来条件下における殺虫剤の残効期間は、ビフェントリン水和剤では7日、フルバリネート水和剤では3~7日、イミダクロプリド水和剤とMEP乳...
産業用無人ヘリコプター利用によるかんきつのアブラムシ類、ゴマダラカミキリの薬剤防除
要約 産業用無人ヘリコプターによる高濃度少量散布は、かんきつのアブラムシ類とゴマダラカミキリに対して、高い防除効果が期待でき、特に傾斜地園での省力防除手段として有力である。アブラムシ類に対してはイミ...
ヤノネカイガラムシに対するブプロフェジン水和剤の防除効果低下と代替薬剤
要約 カンキツ類のヤノネカイガラムシに対し、ブプロフェジン水和剤の防除効果の低下が初めて確認され、代替薬剤として97%マシン油乳剤200倍、イソキサチオン乳剤1000倍、DMTP乳剤1500倍やクロルピリホス乳剤1000...
リンゴにおける新害虫ツマグロアオカスミカメの発生とその被害の確認
要約 秋田県鹿角市においてツマグロアオカスミカメによるリンゴへの加害が確認された。被害の症状は、葉では多数のせん孔が生じ、幼果では窪みや奇形、サビの形成が見られた。 背景・ねらい 2000年6月上旬に、秋...
要約 ユズ幹腐れ病に罹病した樹に対して、主枝の基部より発生した徒長枝を新たな主枝として計画的に更新することで樹勢は強くなり、5年後には生産性の回復が可能となる。 背景・ねらい
ユズは全国的に植栽さ...
要約 4倍体スダチに2倍体の花粉を交配して得られた交雑胚を培養し,フロ-サイトメーターを用いて3倍体を効率的に選別した。その中から無核で早生系統である「上板4号」を選抜した。「上板4号」は,有核の主...
要約 温州みかんのカンキツ黒点病防除としてのマンゼブ剤散布は、樹体および果実が濡れている時よりも、乾燥時に行うことが効果的である。 背景・ねらい
カンキツ黒点病の薬剤防除は年間3~4回行われている...
要約 本支援システムにより、傾斜果樹園における園内道整備計画をパソコン上で簡易に作成できる。園内道の路線延長や勾配を表示できるほか、園地の鳥瞰図表示により、園地状況や園主の意向に応じた整備計画を効率...
要約 本症はLachnum abnorme によるユズ幹腐病(みきぐされびょう)である。病斑上に子のう盤を形成し、子のう胞子がユズの主に緑枝に感染する。3月上旬頃の病斑への有機銅塗布剤処理は子のう盤形成阻止効果が...
温州みかん「愛媛中生」の隔年交互結実栽培による高品質果実生産
要約 愛媛中生の若木は夏枝を結果母枝にし、隔年で結実させると多雨年でも、高品質果実が生産できる。生産年の摘果は8月下旬から9月中旬に行うと正品率が向上する。遊休年の春に強剪定し、夏に春枝の刈り込み剪...
要約 根域制限資材を塗布したポリエチレン製ポットと肥効調節型肥料を利用することによりユズの大苗育苗(2~3年生)が可能となる。また、植え傷みが少なく、本圃定植後の生育も良好となる。 背景・ねらい
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要約 タンカンの果実外観阻害の主要因は黒点病であり、その対策は枯れ枝除去と薬剤散布の組み合わせ並びに多発期の重点防除が効果的である。また、屋根かけやネットかけ栽培により果実外観が向上する。沖縄県農業...
カンキツの薬剤防除効果の高いスピードスプレーヤの風量及び薬液量
要約 スピードスプレーヤ(SS)による薬剤散布においては,風量は小さくても散布薬液量を多くしたほうが,風量が大きく散布薬液量が少ない場合より薬液の付着はよく,病害虫の発生も少ない。長崎県果樹試験場・常緑...