要約 トビイロウンカのイミダクロプリド抵抗性の遺伝様式は、伴性遺伝の無い、主導遺伝子支配のほぼ完全優性である。代謝酵素阻害剤による検証から、本抵抗性には解毒分解酵素チトクロムP450の高発現が関与すると...
要約 クワの乳液から発見されたMLX56様タンパク質は、昆虫の消化管内の囲食膜という薄膜を異常に肥厚させて消化を抑制するという、これまでに報告がない全く新たなしくみで昆虫の成長を阻害するタンパク質である...
Fusarium asiaticumにおけるデオキシニバレノール産生調節機構
要約 F.asiaticumにおいて、デオキシニバレノール(DON)産生時には代謝など様々な変化が見られるが、これらは植物側の抵抗を抑制して増殖をするために必要な応答である。TOR(target of rapamycin)の阻害...
要約 豚NLRP3遺伝子の2906番目の一塩基多型(A2906G)は、細菌感染症に対するワクチン接種後の有効性と関連しており、この多型を種豚選抜時のDNAマーカーとすることで、ワクチン応答能を指標とした豚の抗病性改良が...
要約 イネ縞葉枯ウイルスに感染したイネ組織中のウイルス濃度は、リアルタイムPCRのCt値を用いた比較Ct法により推定できる。発病株のウイルス濃度と病徴との関係に基づき新たに考案された発病指数を用いて従来法...
イネ縞葉枯病の総合防除技術および防除体系の構築を支援するマニュアル
要約 イネ縞葉枯病を効果的に防除するためには、媒介虫を対象とした薬剤防除、抵抗性品種の利用、圃場管理を産地の特徴に応じて組み合わせることが重要である。技術を取りまとめたイネ縞葉枯病の総合防除マニュア...
イチゴ苗表面の病害虫を防除できる蒸熱処理装置とその利用マニュアル
要約 水蒸気(蒸熱)によりイチゴ苗の表面に寄生した病害虫を防除するための装置であり、ポータブル型と大型の2種類のタイプがある。本装置により、イチゴ苗による施設内への防除困難な病害虫の持ち込みを防ぐこと...
化学合成殺虫剤を半減する新たなトマト地上部病害虫防除体系マニュアル
要約 トマト地上部の難防除害虫の防除に有効な天敵資材やその効果を増強する天敵温存植物と天敵誘引装置、さらに害虫忌避剤、侵入防止資材について、特徴と利用法を解説するマニュアルである。これらの技術の組み...
要約 薬剤抵抗性遺伝子診断法、サンプリング手法、簡易生物検定法、抵抗性発達リスク判定の基準、代替防除法の提案をまとめたガイドライン案である。本ガイドライン案に基づき、地域ごとの作目や栽培様式に応じた...
要約 イネのBSR2遺伝子を高発現することにより、イネ及びシロイヌナズナで紋枯病を含む複数の病害に対し抵抗性を示し、生育はやや遅れるものの花や種子のサイズは増大する。 キーワード イネ、病害抵抗...
要約 薬剤使用に対する制約が強まる中で対応が困難となっている松くい虫被害に対し、使える技術を総動員する新たな防除体系を提案しました。松林を「伐って使う」ことが、これからの松くい虫被害対策では重要にな...
土地利用情報を用いた被害予測モデルによる斑点米被害ハザードマップ
要約 アカスジカスミカメが加害主体の斑点米被害について、農地とその周辺の土地利用情報から作成した被害予測モデルからハザードマップを作成することで、害虫発生量を調査することなく土地利用(=作付状況)のみ...
経卵伝染したイネ縞葉枯ウイルスのヒメトビウンカ体内量と保毒虫率
要約 イネ縞葉枯ウイルスを経卵保毒するヒメトビウンカ幼虫体内の相対ウイルス量は、発育期間中ほとんど変化しないが、雄成虫では雌に比べ約2倍である。また、縞葉枯病抵抗性品種上で発育したヒメトビウンカの保...
無菌条件下でイネ稲こうじ病菌の厚壁胞子をイネ根に接種する方法
要約 人工培養したイネ稲こうじ病菌の厚壁胞子懸濁液を無菌育苗したイネ根に浸漬接種する。本接種法は、根への感染過程を指標に、防除資材のスクリーニングや各種物質の作用を評価するために活用できる。 キーワ...
施設野菜類の微小害虫防除に役立つバンカーシートと利用マニュアル
要約 バンカーシートはカブリダニ類にすみか・増殖場所を与え、害虫に対する防除効果を高める天敵増殖資材である。本資材の活用により、イチゴやキュウリ等の施設栽培の野菜類で問題となるハダニ類、アザミウマ類...
1km-メッシュ農業気象データ版イネ稲こうじ病の薬剤散布適期判定システム
要約 本システムは、利用者がウェブプログラムにアクセスし、地図上の任意の圃場を登録し、イネ稲こうじ病の防除に必要な情報を登録すると、発生予測モデルにより9日間先まで発生量を予測し、薬剤散布に必要な散...
要約 カンキツ新品種「あすき」は、糖度が極めて高く食味がよい晩生のミカンである。ナイフでカットした場合のドリップが少なく、カットフルーツでの利用にも適する。 キーワード カンキツ新品種、晩生、高糖度、...
異なる作用機構の殺虫剤の「世代内施用」が害虫の抵抗性発達遅延に効果的
要約 複数の殺虫剤の「世代内施用」と「世代間交互施用」のどちらが殺虫剤抵抗性抑制に有効かシミュレーションにより検討すると、様々な薬剤タイプ、害虫の生活史の違いにかかわらず「世代内施用」の方が抵抗性発...
アントシアニン含量の高いパウダー向け紫肉カンショ新品種「むらさきほまれ」
要約 カンショ「むらさきほまれ」は、塊根にアントシアニンを含有する紫肉カンショ品種である。普及対象地域の沖縄において、「むらさきほまれ」は主要紅イモ品種「ちゅら恋紅」よりアントシアニン含量が高く、パ...
要約 イネウンカ類の薬剤感受性検定法や飼育法を記載したマニュアルである。和文・英文で記載していることから、日本はもとより飛来源で薬剤抵抗性の程度(感受性の高低)を調べることに活用できる。 キーワード ト...