イノシシ水稲被害発生の度合いには、林縁からの距離や電気柵の正しい設置、草刈り状況などが影響する
要約 千葉県内の水田1540か所でイノシシ被害と対策、水田の立地を調べ、被害の程度に寄与する要因を分析したところ、環境要因では水田が林縁から近いことが最大の被害発生要因である。被害対策では電気柵の正しい...
要約 水稲の出穂期は、水田水温の影響を取り入れることで、気温のみを使用した場合より高精度で予測できる。モデル結合型作物気象データベース(MeteoCropD...
要約 「エンレイ」を重粘地の水田転換畑で、畝幅75cm、株間15cmで栽培する場合、欠株が生じると隣株のみ増収する。しかし、1株単独の欠株の両隣の増収は1株分の収量の42%に過ぎない。収量補償作用は不十分で、1株...
東北地域における2003-2013年の斑点米カメムシ類の発生と被害の傾向
要約 東北6県の斑点米カメムシ類の発生とその被害は年次変動があるものの、2003年以降増加傾向にある。特に、2010年の大発生以降、日本海側を中心としたアカスジカスミカメの発生地点の増加が顕著であり、発生種...
水による土壌撹拌・除去方式の除染圃場におけるカリ施肥管理は重要である
要約 水による土壌撹拌・除去方式によって除染すると、玄米の放射性セシウム濃度は低下する。しかしながら、除染した圃場でも、交換性カリ含量が減少する場合には移行係数は必ずしも低下しないため、交換性カリ含...
要約 東北地域における水稲品種・系統の高温耐性を評価するため、ガラス温室で高温条件の栽培を行い、高温耐性の基準となる品種・系統を選定した。検定基準品種は登熟期間の気温条件が異なる熟期に分けた15品種・...
要約 水稲「ふくのこ」は温暖地西部において“やや晩生”に属し、縞葉枯病抵抗性を有する高アミロース米品種である。アミロース含有率が27%程度で、製麺適性が高い。日本型品種の粒形であり、一般的な...
4輪駆動トラクタ-へのウェイト装着によるけん引耕起作業時の燃料消費量の低減
要約 4輪駆動の農用トラクターにフロントウェイトを取付けると、けん引耕起作業時の進行低下率が安定して低くなり、作業面積当たりの燃料消費量を低減できる。 キーワード 農用トラクター、フロントウェイト、け...
要約 水稲の催芽種子を代かきと同時に浅層土中に散播することにより、無コーティングでも十分な苗立率が得られる。播種作業は一人で可能であり、播種時間は30aが約1時間である。全刈収量は同地域の鉄コーティング...
シハロホップブチル抵抗性ヒメタイヌビエにおける多除草剤抵抗性と有効な除草剤
要約 岡山県の水稲乾田直播栽培で確認されたシハロホップブチル抵抗性ヒメタイヌビエには、代替除草剤として使用されるペノキススラムにも抵抗性を示す系統がある。その防除にはビスピリバックナトリウム塩などが...
FOEAS導入圃場で不耕起播種機を用いた低コストな水稲・小麦・大豆輪作体系
要約 FOEASを導入した大規模営農において、高能率な大型不耕起播種機の使用、事前の耕起・整地による水稲乾田直播、小麦の追肥重点施肥、大豆の不耕起播種等を用いた技術体系により、全算入生産費を慣行対比で稲...
北部九州におけるべんがらとモリブデン化合物で種子を被覆した水稲湛水直播
要約 北部九州において、べんがらとモリブデン化合物などの混合粉を被覆した水稲種子を湛水土壌中に直播することで、従来法に劣らない十分な苗立ちと収量が得られる。従来法に比べて被覆資材量が少ないため、被覆...
ラオス中部の田越し灌漑水田では水不足による移植の遅れが水稲減収をもたらす
要約 ラオス中部の中山間地農村において、田越し灌漑水田の雨季水稲の減収は、主に水不足による移植時期の遅れにより生じている。収量低下を回避するためには、早期の田面湛水を促し、7月中に移植することが望ま...
要約 白ボルタ川上流域(ガーナ)の氾濫低湿地における天水直播水稲の収量は、河川からの距離で大きく異なり、かつ年次間変動も大きい。このような環境下でAmankwatia、Bodia、Sakai(いずれもガーナ在来品種)、...
単作田の非作付け期間における炭素収支 ― つくば市内の水田の解析事例 ―
要約 つくば市内の慣行の水田において炭素フローを複数年にわたって詳細に測定し、非作付け期間の炭素収支の構造とその年々変動の要因を明らかにしました。 背景・ねらい 農耕地の炭素収支は、作物の生産性や温室...
水田から排出される温室効果ガスの手動チャンバー法によ る測定手法ガイドライン(英文)を公表
要約 水田からの温室効果ガス排出量の測定に広く使われる「手動チャンバー法」を包括的に解説した手引き書を作成し、国際的な標準ガイドラインとして公表しました。排出削減策の開発・評価に必要なデータの正確な...
プラウ耕・グレーンドリル播種による稲-麦-大豆の2年3作輪作体系
要約 耕起にスタブルカルチ、播種にグレーンドリルを用いる本体系を仙台平野津波被災圃場で実証した平均収量は、水稲乾田直播533kg/10a、小麦403kg/10a、狭畦密植大豆226kg/10aであり、60kg当たり費用合計は東北...
傾斜地の多い中山間地において多目的に利用できる小型栽培管理ビークル
要約 各種作業機を交換することにより、田植えおよび管理作業など多目的に利用できる農用車両である。また、前後方向および左右方向への耐転倒性が高いため、圃場の出入りや傾斜路面の走行時の安定性が向上する。...
要約 高精度水田用除草機等を活用した除草体系をはじめ水稲の有機栽培管理技術についてわかりやすく解説したマニュアルである。現地実証試験の概要や生産費についても掲載しており、慣行栽培を行っている生産者が...
要約 チゼル有芯部分耕による大豆の狭畦栽培は、1.2~2.0km/hで播種が可能で、作物が土壌表面を被覆することで雑草の繁茂を抑えることができる。疎播で倒伏程度が小さく、最下着莢節位が高くなり、収穫作業を良好...