難防除雑草マルバルコウ防除のための大豆品種「あきまろ」狭畦晩播栽培体系
要約 マルバルコウ多発圃場でも晩播適性大豆品種「あきまろ」の30cm狭畦の晩播栽培を行い、FOEASにより苗立ちを確保し、適期に土壌処理剤、選択性茎葉処理剤の全面散布、非選択性茎葉処理剤の畦間株間散布を実施...
要約 ダイズ黒根腐病発生圃場において、播種時期を標準より2~3週間程度遅らせることで黒根腐病の発病を3割程度抑制でき、収量については同等かもしくは若干増加する。 キーワード ダイズ、黒根腐病、晩播 背景・...
要約 開発したアブ防除用新型トラップは折りたたみ可能で運搬・保管性に優れ、ホームセンターで購入可能な資材を用いて1個数千円で自作できる。このトラップは炭酸ガスを使わずに、牛の背中側から吸血する種類も...
シハロホップブチル抵抗性ヒメタイヌビエにおける多除草剤抵抗性と有効な除草剤
要約 岡山県の水稲乾田直播栽培で確認されたシハロホップブチル抵抗性ヒメタイヌビエには、代替除草剤として使用されるペノキススラムにも抵抗性を示す系統がある。その防除にはビスピリバックナトリウム塩などが...
東北地域における2003-2013年の斑点米カメムシ類の発生と被害の傾向
要約 東北6県の斑点米カメムシ類の発生とその被害は年次変動があるものの、2003年以降増加傾向にある。特に、2010年の大発生以降、日本海側を中心としたアカスジカスミカメの発生地点の増加が顕著であり、発生種...
黄色粘着トラップおよびJPP-NETの有効積算温度計算シミュレーションを利用した簡便なヒメトビウンカの発生予察
要約 黄色粘着トラップ調査法およびJPP-NETの有効積算温度計算シミュレーションによる発生予測を用いることにより、イネ縞葉枯病を媒介するヒメトビウンカ第1世代成虫の水田への飛来時期および第2世代成虫の水田...
3輪式乗用管理機にミッドマウント式で搭載する高能率水田用除草装置
要約 3輪式乗用管理機の車体中央部に搭載する(ミッドマウント式)高能率水田用除草装置。条間は駆動爪付きロータ式、株間は揺動レーキ式で除草を行う。最速1.2m/s で除草作業を行うことが可能であり、2回の除草で...
石灰窒素散布により、飼料用イネ等多収品種由来の漏生イネの発生を低減できる
要約 石灰窒素に含まれるシアナミドは、水稲種子の休眠覚醒効果と発芽能力を低下させ死滅させる効果を持つ。多収品種収穫後の秋に石灰窒素を50kg/10a散布すると、東北日本海側地域では翌年の移植栽培における漏生...
エンドファイト由来のロリンアルカロイドはアカスジカスミカメの生存率を低下させる
要約 Epichloë属の共生糸状菌(エンドファイト)が宿主植物中に産生するロリンアルカロイド(N-フォルミルロリン)は、斑点米カメムシ類の代表種で近年発生・優占地域が急増しているアカスジ...
耐塩性が強く茎葉が多収な稲発酵粗飼料用新品種「ソルトスター」
要約 「ソルトスター」は耐塩性が強く、塩害発生地域で利用できる茎葉多収の稲発酵粗飼料用系統である。「ソルトスター」は「リーフスター」と比較し出穂が6日遅く、黄熟期が9日遅い極晩生である。 キーワード 稲...
要約 乾燥させた水田土壌からDNAを抽出・精製し、リアルタイムPCRを行うとイネ稲こうじ病菌のDNA量を測定できる。菌DNA量が多いほど本病の発生量が多い。 キーワード イネ稲こうじ病菌、土壌、菌量、リアルタイム...
要約 播種から収穫まで耕起しない狭畦不耕起栽培は、慣行の耕起播種・中耕培土栽培と比較して、ダイズ白絹病の発生を減少させる。狭畦不耕起栽培による白絹病の抑制は中耕培土前の段階でも認められる。 キーワー...
高精度水田用除草機と米ぬか散布を中核技術とする水稲の有機栽培体系
要約 有機栽培圃場において、高精度水田用除草機による除草作業と移植時の米ぬか散布等を組み合わせることにより雑草を顕著に抑制できる。本技術を中心とした水稲有機栽培体系では、慣行栽培に比べて穂数は減少す...
中山間地域における大規模水田作経営の課題と放牧導入効果の試算
要約 中山間地域の経営面積30haを超す水田作経営では、水稲作中心の規模拡大に伴い、長期にわたる長時間労働と畦畔等の管理作業が負担となっている。畜産経営と連携した放牧導入により、労働時間を増やすことなく...
穂発芽に強く製粉性が優れる長崎ちゃんぽん用硬質小麦新品種「長崎W2号」
要約 長崎県と共同育成した硬質小麦新品種「長崎W2号」は、「ミナミノカオリ」と比較して、穂発芽耐性に優れ、短強稈で倒伏に強く、やや多収である。また、製粉性に優れ、長崎ちゃんぽん麺に適する。 キーワード ...
「ふくひびき」利用による飼料用イネ地上部放射性セシウム濃度の低減効果
要約 飼料用イネ地上部の放射性セシウム濃度には品種間差がある。水田条件によって品種間差が判然としない場合もあるが、5水田の平均で「ふくひびき」はインド型品種「ハバタキ」より45%低く、放射性Cs濃度が低い...
Culicoides属ヌカカ幼虫の分子生物学的手法による種同定
要約 家畜のアルボウイルスを媒介するCulicoides属ヌカカの幼虫から抽出したDNAより、ミトコンドリア遺伝子の一部配列をPCRによって増幅、ダイレクトシーケンス法で決定することで、Culicoides...
要約 イネ内穎褐変病菌および近縁の細菌を溶菌するバクテリオファージを、本田の開花期のイネに散布すると、イネ内穎褐変病の発病を顕著に抑制する。 キーワード イネ、内穎褐変病、Pantoea ananatis、...
水稲・大豆作における新たな難防除雑草の早期発見・被害軽減総合対策技術
要約 雑草イネの赤米混入被害は、水田での雑草イネの早期発見と総合対策により軽減できる。圃場周辺の帰化アサガオ類は、年3回の適期防除により大豆畑への侵入を防止できる。アレチウリ等の警戒すべき帰化雑草も...