要約 近年各地で発生が目立っている発生原因不明の黒点米類似症状の一種、くさび症状米について、虫害とする観点から原因解明試験を行った結果、本症状は虫害以外の要因によるものであることが判った。 背景・ね...
要約 水田及び畦畔に生息するクモ類は9科が確認され、個体数が多いのはサラグモ科、アシナガグモ科、フクログモ科、コモリグモ科である。また、水稲害虫の寄生性天敵は寄生蜂(7種)と寄生菌(6種)が見られる。 背景...
イネミズゾウムシ・アカヒゲホソミドリメクラガメの防除要否判定モニタリング法の改良
要約 イネミズゾウムシ成虫密度の調査適期は積算温度(13.8℃以上)で70~100日度の期間である。調査株数50株で食害株率70%に達するか否かで防除要否を判定する。また、アカヒゲホソミドリメクラガメは、好適植物の...
要約 スクミリンゴガイ成貝の成長は日長の影響を受けず、産卵は短日下、特に短日・低温下において産卵頻度や総産卵数が低下する。また、1卵の重さは日長の影響を受けず、低温下において重くなる。九州農業試験場...
要約 ーズ又はラベンダーの香り)を入れた香料トラップは、成虫を多数捕獲でき発生予察に実用できる。 背景・ねらい イチモンジセセリは水稲の主要害虫の一つであり、その発生予察は水田周辺に栽培した誘致花に訪...
要約 麦あと湛直水稲栽培でのイチモンジセセリ(イネツトムシ)第2世代幼虫の発生量は同時期の移植水稲に比較して多く、6月上旬(大麦あと)より6月下旬(小麦あと)では更に多い。実測孵化日は、湛直栽培などの...
要約 水田内に高密度で生息するウスバキトンボの幼虫は、殻高5mm以下のスクミリンゴガイの稚貝を捕食する。終齢幼虫の捕食能力はとりわけ高く、1個体が日当たり平均32頭の孵化貝を捕食できる。 背景・ねらい 西南...
要約 水系に棲む多くの動物がスクミリンゴガイの孵化貝を捕食する。コイ・クサガメ・アイガモなど7種の天敵は殻高20mm以上の成貝も捕食する。九州農業試験場・地域基盤研究部・害虫生態制御研究室 背景・ねらい ...
要約 畦畔植生の省力管理に利用可能な地被植物として、草高が低く、地被能力に優れる、シバザクラ類、ローマンカモミール、アークトテカなど24草種を選定した。 背景・ねらい 中山間の急傾斜地域では水田の基盤...
イネウンカ2種を餌としたカタグロミドリメクラガメの発育と産卵
要約 カタグロミドリメクラガメの発育・寿命・産卵はトビイロウンカの卵とセジロウンカの卵を給餌した場合で差がない。総産卵数は約300卵であり、餌量が十分な条件下での潜在的増殖能力は極めて高い。九州農業試...
中山間傾斜地水田畦畔に適するペレニアルライグラスとセンチピ―ドグラスの導入技術
要約 雑草の多い畦畔及び造成後の畦畔におけるイネ科で寒地型のペレニアルライグラスの秋播種による導入と造成後の畦畔におけるイネ科で暖地型のセンチピ―ドグラスの春播種による導入は、畦畔の草刈り回数が1~2...
要約 50mメッシュ標高データ(1/20細分メッシュ)と衛星データを用いて、50×50mメッシュ単位で水田の可照時間を推定した。このデータは地域の農業環境把握のため基礎資料として利用できる。 背景・ねらい 地形...
要約 ナバナの催芽種子を15日間低温処理することにより抽苔が促進され、9月上旬播種で無処理より約40日早い10月下旬から収穫可能となり、年内収量も大幅に増加する。種子の催芽、低温処理は高吸水性高分子化合物...
要約 ツマグロヨコバイの卵寄生蜂6種の内、優占種はP.andoiとGonatocerus spp. であり、イネ苗トラップにより通年の寄生消長を明らかにできる。越冬期にはメヒシバ、イヌビエ、スズメノカタビラ、オヒシバ等の枯...
要約 干拓地の大区画圃場において、緩効性肥料、施肥播種機及び同機に装着可能な農薬散布機を用いて乾田直播を行い、乗用管理機、農業用無人ヘリコプタ、コンバイン体系で10a当たりの収量が 550kg以上、圃場作業...
要約 イネに昆虫の顆粒病ウイルス由来 Viral Enhancing Factor 遺伝子を導入し耐虫性の付与を試みた。シロイチモジヨトウに組換えイネを摂食させた結果、生育遅延や羽化率の低下及び核多角体病ウイルスの感染率の...
要約 トビイロウンカの吸汁加害が水稲の葉面積、乾物生産および収量に与える影響を定量化するシミュレーションモデルを開発した。本モデルはトビイロウンカの加害量、加害時期および気象変動が水稲収量に与える影...
要約 ツマグロヨコバイの卵寄生蜂6種の内、優占種はParacentrobia andoiとGonatocerus spp.であり、イネ苗トラップ法では春と秋に多数捕獲できる。越冬期にはメヒシバ、イヌビエ、スズメノカタビラ、オヒシバ等の...
要約 フィリピン・ルソン島の主な水田地帯の代表的低地土壌の分布様式とその特性は生成条件(母材、気候、地形)と関連づけて説明できることを明らかにした。この結果、フィリピン低地土壌は概して塩基性母材に由...
水稲複合抵抗性新品種「玉系88号(彩の夢)」の育成と準奨励品種採用(予定)
要約 耐倒伏性極強、縞葉枯病抵抗性、ツマグロヨコバイ・萎縮病抵抗性、良質多収で減農薬栽培が可能な晩生の水稲新品種「玉系88号(彩の夢)」を育成した。野菜あと等の肥沃地や小麦あと栽培を対象に準奨励品種に...