要約 水稲移植後において田面土壌からの溶出等により田面水の負荷物質濃度が高い場合、止め水かんがいは排出負荷量抑制効果を発揮する。有明海沿岸クリーク地帯における調査圃場では、田面で高濃度を示した全リ...
飼料用、バイオ燃料用としての利用が期待できる水稲新品種候補「北海飼308号」
要約 「北海飼308号」は北海道での出穂期が“中生の早”に属する極多収系統である。全重収量および玄米収量が高く、稲発酵粗飼料、飼料米、バイオエタノール原料としての利用が期待できる。 キーワード...
要約 耐冷性極強の水稲中間母本系統「北海PL9」は第8染色体短腕に新規の穂ばらみ期耐冷性遺伝子(qCTB8)をもつ。qCTB8の候補領域は1.7cM区間内に推定され、アガロースゲル電気泳動で検出可能なSSRマーカーを用...
要約 「北陸207号」は、寒冷地南部では中生の早に属する粳種で、日本型で、やや短稈、偏穂重型の高アミロース米の製麺用系統である。製麺時の麺離れが良く、麺への加工適性が高い。 キーワード イネ、高アミロ...
要約 東北地域における水稲直播栽培では移植栽培と比較して減収するものの、出穂の遅れや籾数の減少等により、2次枝梗着生籾の減少、登熟気温の低下、玄米粒形の増大を生じ、千粒重の増加や整粒歩合の向上により...
北海道の水稲潜在生産力はオホーツク海高気圧型冷夏では低下しない
要約 オホーツク海高気圧による、北海道の晴冷型冷夏では、水稲の潜在生産力(深水管理により障害不稔を回避した場合の乾物生産量)は低下しない。一方、前線や低気圧の影響で天候不順な夏には、日射量が少ないた...
要約 「東北177号」は耐冷性が強く、「こころまち」並みに品質が良く、食味もやや優る。山間高冷地帯を対象に2007年度より宮城県の奨励品種に採用する予定である。 キーワード イネ、早生の晩、山間高冷地、耐冷...
有機肥料等の緩やかな窒素肥効が水稲の充実花粉数を高く維持する
要約 化成肥料の速効的な窒素肥効では施肥量増加に伴って充実花粉数が低下するのに対し,有機肥料や肥効調節型肥料の緩やかな窒素肥効では,施肥量増加によって籾数や減数分裂期の茎葉窒素濃度が増えても高い花粉...
要約 気象観測データおよび予測データを用いて農作物生育予測情報、深水管理情報等の情報を発信するウェブシステムは、GISソフトウェアにより任意の地域の情報を提示し、生産関係者が農業気象災害軽減のための栽...
要約 水稲「信交糯147号」は、長野県で成熟期が「カグヤモチ」よりやや遅い早生の紫黒糯で、脱粒性が難、耐冷性が強い良質な系統である。特に高冷地では、あざやかな紫黒色になる。 キーワード 水稲、紫黒糯、信...
要約 病斑発現後の低温により、平年に比べ、葉いもち病斑は長期間高い胞子形成能を維持する。病斑発現後の15度C以上の有効積算温度と胞子形成能の間には高い相関が認められる キーワード 水稲、葉いもち、低温、...
飼料イネ跡における大麦・イタリアンライグラス混播の最適播種量と刈取適期
要約 大麦・イタリアンライグラス混播の最適播種量はイタリアンライグラス3kg/10aに大麦5~7kg/10a、又はイタリアンライグラス2kg/10aに大麦7kg/10aであり、乾物収量、可消化乾物収量ともに高くなる刈取適期は1番...
要約 「ニュウヒカリ」は寒冷地南部では中生の早に属し、「ミルキークイーン」より倒伏に強く多収の低アミロース品種である。米飯は粘りが強く、冷めても柔かさが維持され良食味である。また、食味の劣る米にブレ...
要約 「越南190号」は寒冷地南部では中生の早に属し、「ミルキークイーン」より倒伏に強く多収の低アミロース系統である。米飯は粘りが強く、冷めても柔かさが維持され良食味である。また、食味の劣る米にブレン...
要約 水稲系統関東IL1号は、戻し交配とDNAマーカー選抜により、コシヒカリの遺伝的背景にインド型品種Kasalath由来の出穂性QTL「qDTH6」(Hd1)をコシヒカリの遺伝的背景に導入した極早生同質遺伝子系統である。 ...
要約 穂ばらみ期の低温による障害型不稔は、幼穂形成以前(栄養成長期)の低水温により増加する。栄養成長期が低気温であっても水温が高いと障害型不稔が減少する。 キーワード 水稲、温度履歴、穂ばらみ期、低温...
要約 低温の影響を強く受けた種子は全般に割れ籾率(咬合不良含む)が高く,割れ籾率が高い種子ほど温湯浸漬処理により発芽率が低下する。また,冷害年産種子でなくても,割れ籾率が高い場合には,58度C20分処理...
要約 温暖化などの気象変動が我が国の農業生産に及ぼしている影響に関し、多くの現象があげられ、野菜・花きは9割、水稲は7割、麦類、大豆、飼料作物、家畜において4割前後の都道府県ですでに何らかの影響の発...
要約 水稲うるち新品種「ちば28号」は、早期栽培での熟期が「初星」並の中生で、いもち病抵抗性、耐冷性、耐倒伏性が強く、玄米千粒重が約23gと大粒で、玄米外観品質及び食味が良好である。早期栽培に適すること...
イネ穂ばらみ期耐冷性遺伝子座の特定と塩基配列情報に基づく高精度DNAマーカー
要約 「水稲中間母本農8号」の第4染色体長腕には2つの連鎖する穂ばらみ期耐冷性遺伝子Ctb1とCtb2が存在する。Ctb1が存在する領域は準同質遺伝子系統の耐冷性の比較から約56kbに絞り込まれ、...