要約 ホモプシス根腐病菌をキュウリ苗に接種すると、根部の維管束に沿って伸長する太い菌糸と皮層細胞に蔓延する細い菌糸が観察される。この特徴はタイプ標本由来株ならびに本邦で分離されたホモプシス根腐病菌に...
要約 ハウス栽培きゅうりの主要病害虫(ハダニ類、ワタアブラムシ、オンシツコナジラミ、うどんこ病)に対し、生物農薬の導入時期や化学農薬の要否の目安などの防除体系をまとめた生物農薬利用マニュアルを作成し...
要約 夏秋キュウリの有機栽培において、0.4mm目合いの防虫ネット被覆資材を活用すると、生育が促進され、アブラムシの発生が抑制され、収量が多くなる。 キーワード キュウリ、有機栽培、防虫ネット、アブラムシ ...
キュウリ黄化ウイルスが生育初期に感染した露地キュウリにおける病徴推移
要約 オンシツコナジラミを用いてキュウリ黄化ウイルスを接種したキュウリには接種約20日後の下位葉に部分黄化症状が生じる。また、接種約25日後の中位葉に淡黄色症状が接種30~60日に退緑斑,黄緑色症状が現れる...
要約 作物病原菌の細胞壁を分解する酵素キチナーゼの遺伝子を導入した組換え根圏細菌は,キュウリ苗立枯病の発生を抑制する。また,この組換え根圏細菌の接種は根圏の土壌微生物の群集構造に影響を与えない。 背...
キュウリうどんこ病菌のステロール脱メチル化酵素阻害剤(DMI剤)標的酵素遺伝子(CYP51)の構造及びDMI剤抵抗性
要約 キュウリうどんこ病菌のCYP51遺伝子は、ゲノム中に1コピー存在し、既報の植物病原糸状菌CYP51と類似した構造をもつ。DMI剤耐性菌では、基質または薬剤結合部位周辺に1~4個のアミノ酸残基置換を伴う塩基の変...
ヒノキチオール水溶性製剤のキュウリ地上部病害に対する発病抑制
要約 青森ヒバのおがくずを熱水抽出して得られたヒノキチオールはキュウリの主要病原菌に対して抗菌性を示し、これを大豆油等の天然系素材で製剤化したアクアHN-52はキュウリうどんこ病、褐斑病、炭疽病に対して...
要約 「きゅうり中間母本農4号」は「久輝」などの市販品種に比べ、果実の硬度が高く、食感が優れる。本系統はキュウリの果実硬度向上のための育種素材として利用できる。 キーワード キュウリ、高硬度性、食感...
温室内の湿度制御によるキュウリの病害発生抑制と生育・収量の向上
要約 キュウリのハウス抑制栽培で、温室内の相対湿度を90%以下に制御すると多湿条件で発生するべと病、褐斑病の発生を大幅に抑制できる。健全葉が確保されて生育はやや旺盛になる。 キーワード キュウリ、湿度制...
ZYMV弱毒株2002による宮崎県における露地キュウリモザイク病防除
要約 ZYMV弱毒株2002は宮崎県のZYMV強毒株に対し干渉効果が認められ、薬剤による媒介虫の防除を組み合わせることにより、高い防除効果が得られる。 キーワード 露地キュウリ、ZYMV、弱毒ウイルス、干渉効果 背景...
要約 ジチオカーバメート系などの殺菌剤散布は,キュウリやナシの葉面糸状菌相を単純化させ糸状菌数を減少させるが,非殺菌性の病害抵抗性誘導化合物,アシベンゾラルSメチルは葉面糸状菌相に影響しない。 背景...
PO系紫外線除去フィルムによる灰色かび病、ワタアブラムシの発生抑制効果
要約 PO系紫外線除去フィルムを展張した雨除けハウスのキュウリでは、一般のPO系フィルムや農ビフィルムと比べて、灰色かび病やワタアブラムシの発生が抑制され、その効果は従来の農ビの紫外線除去フィルムと同程...
要約 キュウリモザイクウイルスの感染植物体への高温または低温による処理と、処理後の感染葉汁液を接種したNicotiana rusticaに現れるモザイク葉の濃緑色斑だけを分離する方法を組み合わせると、迅速かつ効率的...
要約 露地キュウリにおけるキュウリ黄化病の初期病徴は、葉表が淡く黄化し、葉裏にツヤがなくなる。また、葉脈間を太陽光に透かして観察すると無数の小点を生じる。この症状は他のウイルス病、生理障害にはみられ...
要約 ズッキーニ黄斑モザイクウイルス(ZYMV)の弱毒株2002を接種したキュウリは、その感染による収量への影響がほとんど無く、ZYMVに対して実用的な発病抑制効果を示す。 キーワード ズッキーニ黄斑モザイクウイ...
要約 水平設置型の二重管式ヒートパイプを用いた土壌消毒装置により、育苗用・鉢物用培養土を低コストで安全に消毒できる。 キーワード 二重管式ヒートパイプ、培養土消毒装置、低コスト 背景・ねらい 神奈川県内...
要約 キュウリモザイクウイルス(CMV)の弱毒株CM95を接種したトマトは、CMVによるモザイクやえそ症状に対して高い防除効果を示し、果実のビタミンC含量が増加する。 キーワード キュウリモザイクウイルス、弱毒...
露地きゅうり栽培におけるべと病及びうどんこ病に対する酸性電解水の防除効果
要約 酸性電解水は、うどんこ病の発病初期には慣行防除に劣るものの発病抑制効果がある。しかし、アルカリ性電解水との近接併用散布は効果が認められない。また、べと病に対しては防除効果が認められない。 キー...
デルフィニウムに発生したPythium aphanidermatumによる苗立枯病(新称)
要約 定植直後のデルフィニウム幼苗に発生した立ち枯れ症状はPythium aphanidermatumによるものであり、病名をデルフィニウム苗立枯病と提案したい。 キーワード デルフィニウム、デルフィニウム苗立枯病、Pythiu...
Fusarium oxysporum用の3系統9種の選択培地
要約 Fusarium oxysporum用のFo-G系培地、同菌野生型菌株用のFo-W系培地と硝酸塩代謝能欠損菌(nit)株用のFo-N系培地各々3種を開発した。これらの培地は、通常の土壌、土壌消毒後の土壌、野生型菌株と硝酸塩代謝能...